小学生に戻って無邪気に女の子とイチャイチャし放題!?

2012/11/1

無邪気の楽園 (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 白泉社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:雨蘭 価格:596円

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どのレビューを見ても非常に高く評価されている本作。25歳の冴えないフリーゲームプログラマー(収入的にはほぼニート、そして素人童貞)がタイムスリップして小学5年生の時代に戻り、好きな女の子とイチャイチャするエロコメディ、ということで、「ああ、子どもの頃に戻りたいって、誰でも一度は願うよなぁ」と、ノルタルジーに浸りながらポチッと購入してみたのですが…。

率直にいって、軽い気持ちで本作を紐解くべきではありませんでした。ハンマーで頭を殴られたような衝撃、とはこのことか。エロさが半端ない。表紙を見てください。これは1巻のヒロイン・このみちゃんなのですが、作者の雨蘭さん、バツグンに絵が上手いんです。『無邪気の楽園』は青年誌の連載作品ですが、作者は成人向け漫画も手がけるとのことで、納得。

しかしながら、本作の魅力は、女の子のかわいさとエロさだけでは、もちろんありません。ふれこみどおり、ノスタルジーや哀愁も同居しているところが素晴らしい。

物語は同窓会から始まります。主人公は前述のとおり、冴えないニート(ほぼ)。かたや、同窓生は成功者ばかりで、その中でもヒロインのこのみちゃんはトップ女優にまでのぼりつめた高嶺の花。ところが、25歳の時代では手が届かない世界にいってしまった彼女でも、小学5年生に戻るとすぐとなりにいる。同じ教室で勉強をし、ときには同じ教室で体育の着替えをしたりするわけですね。無邪気な生活を満喫する主人公。しかしながら、ふと想起するのは15年後の姿です。「今はこんなに距離が近くても、将来は…」消せないむなしさ。結局は、逃避なのですから。

性の早熟化・低年齢化がいわれて久しいのは、ご存知のとおりかと思います。「いや、そんなにおませな子どもばかりじゃない。素朴な子も多い」という声がありそうですが、どうやら子どもの性意識は二極化が進んでいるのではないかと思います。実際、小学校の性教育について、実施時期や内容などについて、各所でさまざま議論がなされています。もしかしたら、本作では「ノスタルジーに浸ることができる」というより、「今の小学生の実情を垣間見ることができる」といえるのかもしれません。いや、飛躍しました。

そういえば、子ども時代のよさって、性の意識のあいまいさって部分もあったよなぁ…、と再確認してみたり。決してロリコンだけにウケる作品ではないと言いきりたい。


トップ女優にのぼりつめた25歳のこのみちゃんと、冴えない主人公

憧れのあの子がこんなに近くに (C)雨蘭/白泉社