奇跡の再上場を果たしたJAL! 破たんから再建への道のりを描く
更新日:2012/11/1
約3年前、ナショナルフラッグであるJALがつぶれるというショッキングなことが起きました。JALに勤めている私の友人に聞いた話ですが、当時マネージャークラスは集められて、OB・OGへの年金減額依頼の電話をしたそうです。その時にOB・OGから様々なことを言われて、会社が潰れるということがどういうことかを実感したと聞きました。そして、子供には「お父さんが頑張っているから君達は学校へ行けるんだぞ」と会社の状況を語ったといいます。この方は会社に残って活躍されていますが、会社を去られた方もいらっしゃいます。本当に大変なことでした。
なぜ、JALが実質的につぶれたのか? この本には、危機感のない経営者や組合、硬直化した組織、事業に関与する政治家や官僚、業界特有の環境など多くの問題点があげられていますが、これらの問題は実はどの大企業でも多かれ少なかれあるのではないでしょうか? そこから学びとることは多くありそうです。
上場廃止からわずか2年7カ月という短期間で再上場を成し遂げたJALの再生。そこの手順には、経営の基本である収入を上げて経費を削減する、そして、何のためにやるのかを社員が理解して実行する。という明解な過程があります。そして、無給で働く稲盛会長が率先して実行すると、誰も文句が言えなかったはずです。なかなかイノベーションが起きない日本の大企業。JAL再建の過程に、ヒントがありそうです。
V字回復という位すばらしい復活でした
今回の再上場はまさに奇跡!!
JAL破たん寸前から話ははじまります
ブランドが落ちていく企業には共通点がある?