「でも」「だって」「どうせ」の3D言葉が口グセになってない? ネガティブを手放し素直になるための心のレッスン

暮らし

公開日:2022/4/6

私を苦しめてたのは、「素直じゃない私」だったかもしれない。
『私を苦しめてたのは、「素直じゃない私」だったかもしれない。』(有川真由美/主婦の友社)

 どうして自分はこんなにも素直になれないのだろう。仕事でミスをしても意地になって謝れなかったり、人に甘えることができずに全部自分で抱え込んでしまったり、好きな人に対してそっけない態度をとってしまったり…。もっと素直になれれば、生きやすくなるはずなのに…。そう思っている人はきっと少なくはないだろう。

 素直になれない自分を変えたいという人にピッタリな本が、『私を苦しめてたのは、「素直じゃない私」だったかもしれない。』(主婦の友社)。著者の有川真由美さんによれば、素直さは性格でなく、大人の心のスキル。自分の行動・言葉を意識して変えることで、後追いで心も変わってくるのだという。この本では、意地をはってしまいがちなシーンとその解決策を紹介。すぐにでも実践できるその内容をほんの少しご紹介しよう。

自分の「〜したい」に素直に従えば、他人に対しても素直になれる

 有川さん自身、30代半ばまでは、仕事も恋愛も人間関係もうまくいかないことばかりだったのだという。だが、定年までいる予定だった会社から退職を迫られたとき、「ほんとうのところ、どうしたいの?」と自分に問いかけるうちに、人生が一変した。

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 大切なのは、他人がどう思うかではなく、「自分」がどうしたいか。「人と比べること」「人に合わせること」「人の目を気にすること」、この3つをやめたことで、自然体で人と接することができるようになったのだそうだ。

 あなたも選択に迷ったときは「ほんとうのところ、どうしたいの?」と自分に問いかけてみてはどうだろう。すると、自分がいかに人の目を気にして、自分自身の心を縛りつけていたかに気づけるに違いない。

欠点は隠すより、素直に見せてしまおう

 誰だって自分の欠点は隠したくなるものだろう。だが、有川さんによれば、弱いところを見せてしまう方が人間関係ではプラスに作用する。

 初対面の人で「じつは緊張しています」「そそっかしくて失敗が多いです」など、引かれない程度に弱みを見せられる人は、ほっと安心できるもの。また、自分の欠点や弱さを認めると、素直に人に頼ることもできるようになる。

 人に見栄をはってしまう、逆に卑屈になってしまうという人は、少しずつ弱みを見せることから素直になるための一歩を始めてみるといいだろう。

話を聞くときは「でも」「だって」「どうせ」の3D言葉をこらえよう

 人の話を素直に聞ける人は、まわりから教わることが多く、当然、成長のスピードも早い。どんな人の話も素直に聞くためのコツは、「でも」「だって」「どうせ」の3D言葉をこらえること。

 これらの言葉が口グセになっている人は、無意識に否定、決めつけ、言い訳で話をシャットアウトするクセがあるのだと有川さんは言う。「そうなんだ」「面白いね」「なるほど」と寄り添う言葉で、いったん受け止めるクセにシフトしてみよう。

 この本を読むと、なんだか心がラクになってくる。もっと自然体に感じたことをそのまま表現してもよいのだと自然と思えてくる。素直になるのは簡単なことではないが、頑固な自分が出てきそうなとき、この本に書かれたことを思い出したい。

 素直になれれば、仕事も恋も人間関係ももっとずっとうまくいくはず。あなたも有川流の心のレッスンで、自分の言葉や行動を見直してみてはいかがだろうか。

文=アサトーミナミ

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