調理時間ほぼ10分! 主な食材は2つだけ! 初心者に優しい大満足弁当

暮らし

公開日:2022/4/5

食材2つで大満足弁当
『食材2つで大満足弁当』(市瀬悦子/主婦の友社)

 春といえば、新生活が始まる季節。気分を一新しやすいこの時期に、「今年こそお弁当生活を続けたい!」と考えている人も多いはず。『食材2つで大満足弁当』(市瀬悦子/主婦の友社)は、そうしたお弁当ビギナー、料理初心者でも簡単に作れる、主な食材2つだけで作れるお弁当を紹介しているレシピ本。

 本書を手掛けているのは、「おいしくて作りやすい家庭料理」をテーマに幅広い分野で活躍している料理研究家兼フードコーディネーター・市瀬悦子さん。本書では、忙しい朝でも無理なく作れるよう使う食材も手間も最小限に抑え、食材2つ、調理時間はほぼ10分で作れる“持続可能”なお弁当を実現している。

食材2つで大満足弁当 P.2~P.3

 使用する2種類の食材は、どれも「たんぱく質」×「野菜」と栄養面も考えた組み合わせ。これなら、せっかく手作りしているのに逆に不健康に……なんて心配もなくなる。また、彩りやすきま埋めも、漬け物などの市販品をうまく活用すれば難なくクリア。お弁当は全て手作りしなければ、なんて幻想は捨てて、使えるものは適宜使っていくスタイルなのが有難い。

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 では、実際どんなお弁当なのか。いくら市販品を加えるとはいえ、主な材料2つではなかなか魅力的なお弁当は難しいのでは? そう思う人もいるかもしれないが、まずはこれを見てほしい。「豚こまぎれ肉」と「ブロッコリー」の2つを中心に組み立てた「豚こまの甘辛炒め弁当」。

食材2つで大満足弁当 P.10~P.11

 言われてみればたしかに食材2つだが、一見すると材料を絞ったお弁当には見えず、むしろ照りのある甘辛味の豚肉に食欲を刺激される。ブロッコリーもただ茹でるだけでなく塩昆布を加えることで、味に深みをもたせた「ご飯のおかず」へと昇華させている。

 こうしたご飯とおかずを分けるタイプ以外に、ご飯の上にドーンとおかずをのっけてしまうスタイルのお弁当も。

食材2つで大満足弁当 P.36~P.37

 この「鶏肉となすのピリ辛オイスター甘酢弁当」は、「鶏胸肉」と「なす」が主体。鷹の爪を加えてピリ辛コクうま味に仕上げた中華風のおかずなら、おかずが1種類であっても不満なんてまったく感じない。噛むとジュワッと溢れだす鶏肉のうまみ、そしてなすの瑞々しい甘さは、想像しただけで涎が出そうだ。

 また、お弁当作りで案外困るのが、「どう詰めればおいしく見えるのか」。せっかくおいしいおかずを作っても、詰め方が残念だと魅力も半減してしまう。せっかく手作りするのだから、蓋を開けた時に思わず顔が綻んでしまいそうなお弁当にしたいものだ。そこで本書には、そうした問題を払拭してくれるコラムも掲載されている。

食材2つで大満足弁当 P.62~P.63

「葉物を仕切りに使う」「漬け物でまぜごはんに」など、ついで程度の手間でできる実用的なワザが多く、これを知っておくだけでいつものお弁当がグッと華やかになる。

 この『食材2つで大満足弁当』には、ほかにも「常備しておきたい彩り食材」や「日持ちする買い置き食材を使ったお弁当」、「レンチン野菜おかず」、「卵おかず」のバリエーションなど、すぐに使えるアイデアが満載! 4月からの生活をより充実したものにするために、本書でストレスフリーなお弁当生活を目指してみては?

文=月乃雫

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