これは目からウロコ! 「最近物忘れがひどくて」という諸兄に!!

更新日:2012/11/6

記憶力を奇蹟的に伸ばす技術

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 :
ジャンル:教養・人文・歴史 購入元:電子貸本Renta!
著者名:ライフ・エキスパート 価格:315円

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コーディネートの仕事をしていると、例えば1週間のロケのために多いときでは20件、30件のアポイントと担当者にお世話になることになるのですが、錯綜する電話や交渉の中で「あーこの担当者、誰だっけ?」「あーこの担当部署の正式名なんだっけ」「あーこのクライアントの住所もう何度も申請用紙に記入してる。覚えてたら作業早いのに!」などなど、記憶がネックとなって素早い作業ができないとき、余計ストレスが溜まります。

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私の場合、記憶力が弱いのは「人と名前と顔」。どんなビジネスの場面でも、相手の顔と部署、その人との過去の仕事の有無、そのときの印象など覚えているかいないかが、ビジネスを進めてゆく上での微妙で絶妙な潤滑剤になる場合も多いもの。私もかつては数々のテストを丸暗記でやり過ごした口ですが、年とともに記憶力も低下、このまま脳の中のさまざまな機能が低下と老化してゆくのかなぁと、心配していたところで本書に目がとまりました。

まずは、本書では「大人になれば、記憶力は落ちてゆく」という通説が、脳科学の進歩によって打ち消されたと勇気付けてくれます。要するに「記憶する技術」を習得すれば、誰もが年齢に関係なく記憶力が伸びるという単純明快さ。この技術というのは実は学校では全く教わりません。せいぜい、歴史の年号の語呂合わせぐらいでしょうか。

本書では様々な、記憶に関する「技術」が紹介されていますが、中でもおもしろかったのは、「ローマの部屋式記憶術」。例えば、自分の部屋にある家具などの対象物と覚えたい単語や出来事、その人のイメージなどを重ねてゆくという方法です。その名の通り、ローマ時代からの「技術」とか。関連づけや、五感を使った記憶術、記憶する際に有効な時間や環境、という詳細に渡るまで伝授する内容。今すぐ実践できる技ばかりで、実用的。まだ記憶力なら大丈夫、と思っている年代から、こうした実用書を1冊読むのはとても有益でしょう。


名前と顔を覚える作業にも様々な「技」が

あくびも背伸びも記憶には有効とか

自分の身体を使って覚える術

この方法が私には1番効きました