男性との会話が得意な人も　そうでない人も一読の価値あり

相手の性別によって、会話の仕方を変えていますか？ 家庭や会社で男性を相手にするとき、単なる言い回しの問題で不必要に相手を不愉快にさせていませんか？

本書は「男性に愛される女性」になるべく、男性ウケする会話術、彼らが有頂天になる言葉、彼らにとって評価の低い言葉遣いなどを細かく説明しています。好きな人を目の前にすると相手を褒めたり、居心地のよい空間を作ろうとすることにそれほど苦労はしないかもしれません。ですが、苦手な上司や同僚と毎日顔を合わせなくてはならないといったシチュエーションの場合、女性にとって男性との会話は憂鬱なもの。そんなとき、「男性全体にいえる共通のツボ」を明快に説明している本書のようなハウツー本はまさに有益です。

褒め言葉を言われると、たとえ社交辞令だとしても嬉しい気持ちになるものですが、褒められて嬉しいと思えることには男女差があります。プライドが高く、難しい男性ほど、褒め言葉には敏感です。そして、そのノウハウを身につければ、どんな相手に対しても、居心地のよい空間を作れるのだと思います。相手に感じの良い会話を提供できれば、その人はあなたにまた会いたいと思うはずです。

普段あまり男女の違いを気にせず接してしまう私なので、「なんだかなー」と言いながら1ページ目を開きましたが、会話によって相手の心理を読み取るのは、恋愛如何に関わらず、大切な処世術なんだなと。小さな褒め言葉や、知らずのうちに周囲を不快にする言い回しを避けるだけで、人間関係が改善されること間違いなし。自分の言葉遣いを見直すきっかけを作ってくれる1冊です。