結果を出さなきゃ全て無駄、理論派野球ここにあり
公開日:2012/11/9
ラストイニング (1)
ハード : PC/iPhone/iPad/Android | 発売元 : 小学館 |
ジャンル:コミック | 購入元:eBookJapan |
著者名:神尾龍 | 価格:432円 |
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勝ち続けることにこだわる敏腕セールスマン鳩ヶ谷。そんな彼が職を失った矢先舞い込んだ依頼……、それは廃部寸前の高校野球部の監督になることだった。
努力や過程は大切なことですね。けれども、時として人には結果が求められます。1年後の甲子園に出場しなければ廃部、そんな条件のもとで監督を任された鳩ヶ谷は「努力」や「青春」といったような言葉をばっさりと切り捨てます。
本当に「勝利」を欲しているとき、人に必要なのはそう、アタマを使うこと。
野球に関係のない練習メニューを与える鳩ヶ谷の指導に、はじめは戸惑いを隠せない選手たちも、実はその全てが勝つためのプロセスだと知ります。がむしゃらに動くだけでは決して上にはたどり着けない、そのことを1番理解している彼にだからこそできる指導がそこにあります。
野球漫画は数多くありますが、監督にスポットを当てたものは実は少ないのではないでしょうか。高校生の爽やかスポーツというイメージの強い野球を社会の荒波に揉まれた大人目線で切り込んでいくところがとても斬新に感じます。当たり前のようで意外と見えなくなりがちなことがあると思いますが、このラストイニングはある意味呆けていた意識をハッとさせてくれるそんな漫画だと思います。
勝ち続けることに意味を見出している鳩ヶ谷
職を失い、一度は刑務所まで送られた彼に託されたのは、高校野球の監督だった
鳩ヶ谷の考える勝利へのプロセスとは?
一見野球とは何の脈略もない練習メニュー
全ての試合に勝つ必要はない
(C)中原裕・神尾龍/小学館