アガサ・クリスティの「最高傑作」が早くもブルーレイ化。ここだけで観られるボーナス・コンテンツも!――『ナイル殺人事件』

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PR公開日:2022/6/1

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 エルキュール・ポアロやミス・マープルといったおなじみの名探偵の生みの親で、「英国ミステリの女王」として、日本でも今なお多くのファンに愛され続けている作家、アガサ・クリスティ。今年の2月に劇場公開され、来る6月1日にブルーレイ+DVDセットが発売される『ナイル殺人事件』は、そんなクリスティが書いた数々の名作ミステリの中でも、ファンの間で「最高傑作」と称されることの多い人気作『ナイルに死す』(1937年)を、装いも新たに再映画化した待望の一作。2017年に公開された『オリエント急行殺人事件』に続き、全世界が注目する「新ポアロ」を演じるのは、英国映画界を代表する名優、ケネス・ブラナーだ。

ナイル殺人事件
© 2022 20th Century Studios.

監督のケネス・ブラナーが自らの演技で提示する、新しい「エルキュール・ポアロ像」

 エキゾチックな殺人劇の舞台となるのは、ピラミッドやスフィンクスといったエジプトの荘厳な世界遺産をバックに、雄大なナイル川をクルージングする豪華客船の船上。大富豪の娘リネットの新婚旅行中におぞましい連続殺人事件が起こるが、なんと容疑者は、彼女の結婚を祝福するために集まった乗客全員! 陸からの侵入経路を絶たれた「完全なる密室」内で大胆不敵に敢行された殺人事件の謎解きに、われらが名探偵エルキュール・ポアロが挑むのだが――。

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 ピンと跳ね上がった口髭がトレードマークで、自らのことを「世界最高の頭脳」と豪語する世紀の名探偵、エルキュール・ポアロ役を演じ、監督も担当したのは、名門ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身の名優ケネス・ブラナー(『ハリー・ポッターと秘密の部屋』『ダンケルク』)。2017年公開の『オリエント急行殺人事件』に続いてのポアロ役となったが、今回の新作での大きなサプライズは、これまでクリスティの原作の中でも描かれることのなかった、探偵になるよりも前の時代=若き日のポアロをめぐるエピソードが物語中にふんだんに織り込まれていること。そのぶん、過去の映画化作品と比べ、謎多き名探偵=エルキュール・ポアロの人間的な一面により深く切り込んだキャラクター描写となっている点が斬新で、いかにもブラナー監督らしい注目ポイントと言えるだろう。

全キャラクターに殺しの動機!? 英国ミステリならではの巧妙な設定に唸らされる

ナイル殺人事件

ナイル殺人事件
© 2022 20th Century Studios.

 その他の俳優陣にも豪華な顔ぶれがズラリと並んでいて、大富豪の娘リネット役を演じるのは、DCコミック映画の大ヒット作『ワンダー・ウーマン』でブレイクしたガル・ガドット、その結婚相手のサイモン役はアーミー・ハマー(『ローン・レンジャー』『君の名前で僕を呼んで』)、ポアロの親友ブークの母親ユーフェミア役はアネット・ベニング(『アメリカン・ビューティー』、『キャプテン・マーベル』)……と、稀代の名優たちが夢の競演を果たしている。なにせ、それぞれが「クセの強い」登場人物であるうえに、ポアロ以外の全キャラクターに殺しの動機とチャンスがある――という、往年の英国ミステリらしい、実に巧妙な設定。だからこそ、すべてのシーンのすべての発言が、一瞬たりとも見逃せない映画なのだ。

ナイル殺人事件

ナイル殺人事件
© 2022 20th Century Studios.

8つの「未公開シーン」とメイキング映像が収録されたボーナス・コンテンツが熱い!

 なお、本作の世界観をさらにもっと「深掘り」したい!という方におススメなのが、今回ブルーレイとデジタル配信(購入)に収録されたボーナス・コンテンツ。全部で8つもの「未公開シーン」に加え、ケネス・ブラナー監督を中心に、俳優陣や裏方スタッフたちが本作への熱い思いをたっぷり語り尽くしたメイキング映像は、いろんな意味で見どころ満載。今後のさらなる展開も気になる「アガサ・クリスティ・シネマティック・ユニバース」に、ますますディープにハマれること請け合いだ。

文=内瀬戸久司