選挙速報でよく聞く「当選確実」が、開票率1%でわかるのはどうして?/面白くてやめられない! 人生の数学

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更新日:2022/7/20

 先のことは不確定で、正解のわからない問題も多い日々の生活。だけど、日頃の悩みや疑問が数学の公式や方程式を使って解決に近づいたり、自分の向かう未来が見つかる指標になり得るとしたら…?

「数学のお兄さん」として人気の横山明日希さんが監修した書籍『面白くてやめられない! 人生の数学』は、中学・高校で習う数学を応用し、日常生活でのさまざまな出来事や行動を説明して、人生にヒントを与えてくれます。

 7億円が当たる確率は⁉ 元恋人と復縁する確率は⁉ ――実は数学で説明することができる、人生に役立つ知識や雑学を解説。数学嫌いの人、数学なんて役に立たないと思っていた人ほど、本書を読めばこれからの人生がもっと面白くなるはず⁉

 日常生活のなかで疑問に思うことも、数学で説明がつく事柄がたくさんあります。統計学の観点から、「選挙」や「コロナ対策」について考えてみましょう。

※本作品は横山明日希監修の書籍『面白くてやめられない! 人生の数学』から一部抜粋・編集しました

面白くてやめられない! 人生の数学
『面白くてやめられない! 人生の数学』(横山明日希:監修/宝島社)

選挙の当選確実ってどうやって決まる?

開票率が1%でも、当選確実の選挙結果が出ることがあります。どうして候補者が当選していることがわかるのでしょうか?

いくつかのサンプルを取って当選確実のデータを得る

 開票率0%や1%でも選挙速報で「当選確実」が出ることがあります。こうした結果を見て、「もう出たの?」と疑問を抱いたこともあるでしょう。

 当選確実を出すには、「その候補が他の候補に確実に勝っている」というデータが必要になります。そのデータを得るために報道機関は出口調査、事前の取材、世論調査などを行っているのです。選挙の開票速報は「無作為に取り出したサンプルの数がある程度あれば、その結果からかなりの割合で票全体の動きが推計できる」という統計学の手法を使って「当選確実」を出しているのです。サンプルが偏っていると、結果が違ってしまうことがあります。

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