ジイちゃんの仏壇に向かって祈ると、悪い奴らに天罰がくだる。その理由は――【ご先祖頼み】/意味がわかると鳥肌が立つ話⑪

文芸・カルチャー

公開日:2022/9/23

大好評につき、3話分追加連載が決定! 編著:蔵間サキ、絵:toaiの小説『意味がわかると鳥肌が立つ話』から厳選して全13回連載でお届けします。今回は第11回です。累計400万部突破の超人気「5分後に意外な結末」シリーズの公式ライバルシリーズ「5分後の隣のシリーズ」の『意味がわかると鳥肌が立つ話』。何気ない物語の数々が、読み進めると意外な展開に変わる! その変貌ぶりに、思わずぞわっと鳥肌が…! 怖いだけでなく、感動や笑いなど、全80編以上のさまざまなタイプの「鳥肌」が立つ物語をお楽しみください。亡くなったジイちゃんの仏壇に向かって祈ると、学校の悪い奴らに罰がくだるようになった。ある日、母親にイラついて、部屋でぶつぶつとつぶやくと……。

【怖い場面あり、苦手な人は閲覧注意!】

意味がわかると鳥肌が立つ話
『意味がわかると鳥肌が立つ話』(蔵間サキ:編著、toai:絵/Gakken)

ご先祖頼み

「神頼み」を俺は信じている。つらいことがあるとき、俺は、死んだジイちゃんの仏壇に向かって祈る。だから、正確にいうと「ご先祖頼み」かもしれない。

 その日も、「学校で、同級生の郷田が暴力を振るってくる。助けて!!」と、何度も何度も繰り返しつぶやいた。

 すると3日後、郷田はクルマにはねられて、大ケガをした。俺はびっくりした。でも、死んだジイちゃんの力だと確信した。

 だから次につらいことがあったとき、また仏壇の前で祈った。

「部活動の顧問が体罰をくわえる。何とかして!」と、手を合わせ、大きな声で何度も祈った。

 3日後、顧問の家が燃えて、奴は部活どころではなくなった。俺にはジイちゃんがついている!

 もう神になったような気分だった。祈るだけで気に入らない奴に、罰を与えられるんだから。

 しかし、「力」をもつと、かえってイライラした。他人のちょっとした言動が気に障るようになったのだ。ある日、食事を残したことをとがめられて、母親に腹が立った。イライラした俺は、部屋でぶつぶつとつぶやいた。

「母さんがウザい。毎日毎日小言ばっかり言いやがって。消えてほしい」

 仏壇の前で言わなかったのは、こんなつぶやきをジイちゃんに聞かれたらマズいからだ。さすがに、母さんに消えてもらっては困る。

 しかし、3日後、学校から帰ると、母さんが首を吊ろうとしていた。

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