食卓を囲む家族団らん。ふと誰かの視線を感じ…ある声を聞いてハッとする!【幸せな夕餉】/意味がわかると鳥肌が立つ話 続④

文芸・カルチャー

公開日:2022/9/29

大ヒットしたショートストーリー集、「5分後の隣のシリーズ」『意味がわかると鳥肌が立つ話』の続編! 蔵間サキ編著の小説『意味がわかると鳥肌が立つ話 続』から厳選して全11回連載でお届けします。今回は第4回です。一見何気ない物語、しかし、ページをめくり読み進めると、そこには鳥肌の立つような意外な展開が…! 恐怖だけでなく、感動や笑いなど、思わず背筋がゾワッとする『意味がわかると鳥肌が立つ話 続』を、ぜひお楽しみください! パパ、ママ、娘でテーブルを囲む、幸せな光景。食事をしていると、ふと視線を感じる…。そのとき、背後から声が聞こえて――。

【怖い場面あり、苦手な人は閲覧注意!】

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意味がわかると鳥肌が立つ話 続
『意味がわかると鳥肌が立つ話 続』(蔵間サキ:編著/Gakken)

幸せな夕餉

「ほら、リンの好きなものをたくさん作ったぞ」

 テーブルの中央には、大きな器に山盛りになった唐揚げ、ポテトサラダにオムレツが並んだ。

「最近は、作ってもらってばかりで、ごめんね」

 妻のマリが、申し訳なさそうに、私に言う。

「いや、ママにはずっと無理させてきたから」

「リン、パパの作った唐揚げ、だーい好き!」

「そうか、じゃあみんなで食べよう」

「いただきまーす」

 食べながら、私はふと視線を感じて視線をさまよわせる。

「なぁ、最近誰かに見られている気がしないか?」

「そう? 気のせいよ。ほらほら、食べましょう」

 何となく気になった私は、窓のカーテンを閉めて、ふたたびテーブルについた。

 ふいに背後から声が聞こえた。

「いいわね、わたしにも作ってほしいものだわ」

 私はその声にハッと振り向いた。

「サツキ……」

 妻の声に私は汗がとまらなかった。

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