「隣の芝生は限りなくブルー?」有名人や肩書きに弱い人がかかっている、先入観マジック/君は誰と生きるか

暮らし

公開日:2022/11/17

 SNSで気軽に人とつながることができる今、本来大切にすべき人との関係を疎かにしていませんか?

 ミリオンセラー『人は話し方が9割』の著者・永松茂久さんの最新刊『君は誰と生きるか』は、「師匠」と「若者」の対話を通して、人間関係の本質を説き明かします。

「人脈」や「いいね!(承認)」の数ばかりを競いがちの現代で、「自分の人生を変えたい」「人生をもっと明るいものにしたい」と考える人に、より良く生きるための勇気と希望を与えてくれる1冊です。

 有名人や肩書きに弱い人は、自分自身のことを低く見積もりすぎなのかも…?

※本作品は永松茂久著の書籍『君は誰と生きるか』から一部抜粋・編集しました

君は誰と生きるか
『君は誰と生きるか』
(永松茂久/フォレスト出版)

隣の芝生は限りなくブルー

「あの、セミナーとか講演とかって、あまり行きすぎないほうがいいでしょうか?」

「そんなことはないよ。時によっては、絶対に参加したほうがいいものは少なからずある。でも今の君には、まだその場所でお金を使うには早すぎるって言ってるんだよ」

「あ、そういうことなんですね」

「そう。人ってね、なかなか変わらないんだよ。変われないと言ったほうがいいかもしれないね。だからこそ、『あの人はすごい、あの人みたいになりたい、あの人の話をもっと聞きたい』って思ってしまう。でもね、すごい人の成功話や苦労話を聞いて、そのときはなんか役に立ちそうな気になるかもしれないけど、それを使いこなせるかどうかは、はなはだ疑問だね」

「僕は特にそのタイプかもしれません。聞いて2、3日は感動が残っていて、自分も変わったような気になるんです。でも、しばらくすると、すっかり忘れちゃうんですよ」

「そんなもんなんだよ。だって、人はみんまったくな生きる道が違うんだから。その人の話は、特別な話なの。いくら聞いても、自分にとって本当に役に立つのかどうかは別問題だよ」

 正直、その時点ではまったく使いこなせていない僕がいた。

 

「だって、よく考えてごらん。自分はその人と同じ環境にいるわけじゃないもの。

そんな他人の話を聞いてうらやましがる前に、自分の道があるんだよ。だから自分の道を歩きな。自分の道を生きていけば、いつか必ず頂上にたどり着く」

 

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