遊郭で団体客が酔っ払って吐いてしまった状況が、奇跡の漢字一文字に!/奇妙な漢字

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公開日:2023/1/19

この世に存在する、奇妙な漢字。思わず「本当にあるの?」と疑ってしまう漢字の意味や起源を紹介する1冊が、『奇妙な漢字』(杉岡幸徳/ポプラ社)。ビジュアルがインパクト大の漢字から、とにかく画数が多すぎる漢字など、盛りだくさん! 起源をたどれば、教養書としても読めるかも!?

奇妙な漢字
奇妙な漢字』(杉岡幸徳 /ポプラ社)

奇妙な漢字

?部?画(79)
訓:おおいちざ
意味:遊郭で団体客がそそうする

大混乱

 とにかく混乱した、平衡感覚すらない漢字。といっても、漢字に平衡感覚がなければいけないという決まりは、たぶんないが……。

 これは江戸時代の戯作者である恋川春町の『廓ばかむら費字尽(さとのばかむらむだじづくし)』という本に出てくる漢字。

「おおいちざ」とは「大一座」、つまり団体客のこと。遊郭で団体客が酔っ払って吐いてしまった状況を描いている。「歒」というのは「歒娼(あいかた)」、つまり相手をしている遊女のことだ。

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