第35回『土屋礼央、SCR奪還プロジェクト 前編』　土屋礼央

『土屋礼央、SCR奪還プロジェクト 前編』

皆様、新年あけましておめでとうございます。
僕がwebダ・ヴィンチで連載を始めて丸8年。
もう9年目のシーズンを迎えます。
ちょとしたベテランです。
僕の文章がこの業界に爪痕を残せているのかどうかは、
電子顕微鏡で見ないと判別できない位
実感は無いのですが
こんな僕を使い続けてくれるダ・ヴィンチ編集部の皆様
そして読者の皆様に改めて感謝です。
今年も皆様の活力となるべく
色んな角度から日常を文字にしていこうと思っていますので
宜しくお願いしやす。

9シーズン目ヨロシクお願いします。
ベテラン土屋礼央より

そういえば、
2013年は26年ぶりに
年号の数字が全て異なる数字だそうです。
2と0と1と3。
なるほど。
見つけた人、
どーでも良い事な気もしますが、
素敵な着眼点ですな。

26年前と言えば1987年。
アサヒスーパードライが発売されたり
国鉄がJRに分社化された年。
日経平均株価も2万5000円を突破（！）したりしました。
今思うと凄い年です。
好景気ですなぁ。

これから7年間は違う数字だらけの西暦が続くそうです。
26年ぶりの出来事をきっかけに
これから再び、もしくは新しく
日本が元気になったりするかもです。
2013年万歳ー！
ガンバロー！おー！

自分が頑張ろうと思う
きっかけにしちゃいました。
したもん勝ちです。

という訳で
元気になりそうな日本に負けてられないと
土屋礼央も2013年、元気にならなくてはなりません。

今年で37歳になります。

37歳になります。
この年になると、たまに自分の年齢を間違えます

凄いですね。
文字にするとビックリしちゃいます。
この年になると、
確かに、最近、お弁当も自然と肉では無く、魚をチョイスします。
TVで懐かしの映像！とかいう番組が、自分の世代になってたりします。
キスマイがキスマイフットツーの略だという事をさっき知りました。

肩が凝ったなら、ファイテンを購入しケア。
腰が痛いとなったら、マッサージにいってケア。
お金の使い道が年を重ねる度に
欲望→身体へと移行しております。

でも気持ちは
老け込んでいる場合じゃございません。
まだまだ若者じゃ！
と
ギラギラしたいのです。

やっぱり、短い人生、出来る限りギラギラしていたい。
カサカサよりプルプルです。

ギラギラしたいのです。
ちなみにこれはキラキラ

しかし
若い時は朝まで飲んでも仮眠すれば、次の日もオッケー！
喉がボロボロだけど、1日寝れば、元通りー！

今は、そんなの無理です。
車のこすり傷と同じです。
修理に出さないと元に戻りません。

若い時とは
自然治癒力が全然違います。

そうなんです、
自然治癒力
（以後、SCR）
なんです。

ギラギラする為の必須条件は
このSCR。
2013年を元気に生きる為に大切なのはSCR。

「こんな傷、唾つけりゃ治るっちゃ！」

そんな全医学を否定する様なギラギラコメントを残せる様な
SCRを持つ大人になりたい。

でも
そんなSCRを持ち合わせた若者に戻る事は不可能です。

どうすれば……、

よしっ！ドラゴンボールを集めに行こう！

集英社の人間でも無理でしょう。

やはり
年相応のSCRに期待しながら、生きなければならないのか……。

そんな時に、とある友人から

「礼央って、姿勢悪いよね」
と言われた。

何だと！？
そ、そうかも……。

「性格悪いよね」
と言われたらイラッときますが、
姿勢が悪いと言われたら、
これは悪口では無い、アドバイスです。

確かに、子どもの頃から肩の高さは左右バラバラ
足の長さも違うらしく、色々言われてきました。
立っている時も
どちらかの足に体重をかけてじゃないと、長時間立っていられません。
椅子に座っている時もほおづえをしていないと、疲れます。
確かに姿勢が悪いと言われても仕方が無い。

でもコレは
人より、ちょっとだけ
頭がデカイからしょうがない。
だって、重いんだもん。

と自分を正当化してきました。

「姿勢を直してみたら？　良い所、紹介するよ」

いや、だから頭が多少大きいからしょうがないんだって……。
良い所？そこは頭を小さく出来るのですかぁ？
だったら、誰だって向井理になれますよーだ。

いや、ちょっと待て。
年齢の他に
体内年齢、体力年齢ってのがある。

姿勢が良い方が
体内年齢が若いイメージ。

もしかしたら、
年齢は若くは出来なくても、体内年齢は若く出来るかも……。
頭は小さくならなくても、姿勢が良くなる方法があるのでは？
姿勢を正せばSCRが上がるのでは？

良い所、行ってみようかな……。

薦められた良い所とは、カイロプラクティック。

早速、行ってみました。

「では、こちらにお着替え下さい」

渡された衣服は、身体のラインが分かるピチピチのタンクトップとスパッツ。

着替えましたー。

「こちらを付けます」

スタッフさんが、僕に小さなピンポン玉みたいな球を
身体の要所に何個も付けていきました。
CG撮影をする為に身体の関節にボールを付けていくような格好です。

何を調べられるのか全く分からなかったのですが、
その格好が
ウイニングイレブンのポリゴン撮影みたいで
ウイイレ世代として興奮。

「では撮影しまーす」

パシャ、パシャ、パシャ。

あらゆる角度から撮影をされた僕。
なんだかアメリカで捕まった犯人みたいな気分にもなります。

ポリゴンで撮影。こんな感じっす

「はい、お疲れさまでしたー。 ではコチラにおこし下さいー」

そこにはカイロの先生が。
「どうも、こんにちはー」
体格のしっかりした大きな出で立ちだが、とても優しそうな先生です。

「姿勢を良くしたいのですが……」

「姿勢が良いと良いですよー、例えば……」

そこからは、カイロプラクティックとはどういうものか
僕が、姿勢が悪い原因
姿勢が良くなると、こんなに楽しい
などのレクチャーをして頂きました。

「姿勢が良ければ、元気になりますよ」

おぉ、これこそSCRだ。
楽しみー！

「撮影した写真から、色々数字を導きだしますので
次回、土屋さんに合ったプラン作りをしましょー。今日はお疲れさまでしたー」

撮影、レクチャーなど1時間程の診察でした。

翌週
撮影の結果を聞きに再び通院。

撮影した写真から、色々なデータが算出されていました。
頭の重さや胸郭の重さまでもが算出されています。

頭の重さ……。

なんて興味のある数値だ。
知る事に恐怖すらある。

土屋礼央の頭、4.8kg

米だ。5kgのお米だ。
お米が首の上に乗っているのと同じだ！

これが首の上にっ！

結構重いなぁ、萎えるなぁ……。

「土屋さんの頭が前方に3.3cmズレています」

「はぁ……」

「ボーリングの玉を胸元で持ち上げるのと、
手を伸ばした所で持つのとでは重さが違いますよね？」

「はぁ……」

「土屋さんは前にズレている分、15.9kg分実効増加しております。

こちらが衝撃のデータ
15.9kgも余計に負担している……
どうりで、肩が凝る訳だ

すなわち、20.7kg分の重さを首で支えています」
テレビだ。
僕は
42インチの液晶テレビを首に乗せている。
(AQUOS調べ)

これはショックだ。
顔がテレビと同じなんて……。

これが首の上に……。
重過ぎるだろ……

僕が
ウゴウゴルーガのキャラクターの実写版だったなんて。
（なつかしい）

「でも土屋さん、これ、治りますよ。先ずは前傾姿勢から治していきましょう」

「お願いします」

首に乗せるなら
テレビよりはお米の方が良い。
昔はそうやって輸送していた筈だ。

「半年くらいかかりますが、大丈夫です！
とりあえず週2回お通い下さい、そこからですね」

「週2回か……、頑張ります……」

半年という長いスパンで適切な姿勢を取り戻そうと思います。

頭の重さをテレビからお米に戻す為の
カイロプラクティック生活が始まりました。
このプロジェクトが成功すれば、必ずやSCRがアップする筈です。

実は、このカイロ生活をスタートさせたのは2012年の9月。
現在、4ヶ月程経過中なのです。

後編は、カイロ生活の現状レポートと
お金にうるさい主夫土屋礼央の施術料金との葛藤を併せてお届けします。

ちなみにカイロ整体に通い、姿勢が良くなれば
声の出も良くなるそうだ。
これは良い。
まさにセイタイ。

さて、週2の通院だから、効率よく、仕事をしなくては、
通院後、寄り道せずに早く、カイロかな。

ではでは土屋礼央でした。

この前傾が果たして治るのか？