ヒャダイン連載 【第2回】『世界から猫が消えたなら』を読んで、ほろりとした。

2013/2/19

音楽を消されると僕の人生は何の意味もない。

読書中はイメージに合ったBGMをかけます

 さてさて。主人公は一日の延命と引き換えに大切なものを消されていくわけなのですが、自分だったら何を消されたら困るだろうか。自分にそっくりの悪魔は何を消しやがるだろうか。うーん。音楽。消されたら非常に困る。なぜなら僕は音楽が職業だからだ。(と書いている時にいきなりスピーカーの音楽が止まった。ここからは無音で書こう。)音楽が無い毎日はどうだろう。僕は音楽を聴くことも大好きだけど、やっぱり作ることが大好きです。毎日歩きながら、お風呂に入りながら、ふんふんふーん、と音楽を口ずさんだり適当な歌詞で愚痴っぽいことをメロディーにしたり。それを消されると僕の人生は何の意味もない。一日の延命と引き換えにするようなものじゃないな。それだったら死んだほうがマシだ。No Music No Life。へへ。ちょっとかっこいい。あ、BGMつけよう。無音しんどい。他なんだろうなあ。テレビ? 携帯? ウニ? 洋服? 他人?…。うーん。消されてもいいかも。もちろんあったほうがいいよ。だけど、無けりゃ無いでやっていけると思う。逆に清々しいかも。僕の部屋を見る機会があればわかっていただけるのですが、リビング、観葉植物とテーブルひとつだけです。物が嫌いなんです。よく断捨離とかいうけど、とっくにやっとるわそんなもん、て話です。

いきなり工事になると元々何があったか思い出せない

 それにね、この本の中にもあるんですが、物って失くなってみたらそれがあった時の記憶がなくなるものなんですよ。例えば毎日歩いていた通勤の道でいきなり一つビルが解体されて工事をやっているとしましょうよ。そのビルに何が入っていたか、何色だったか、どんな形だったか、思い出せないものでしょ? あんなに毎日見ていたはずなのに。それと同じだと思います。どんなに大切だと思っていても失くなってみたら忘れちゃう。だけど、失くなっても忘れないもの、それが人との思い出、人との絆なのだと感じました。

 本当に大切なものは何か、大事にしなければいけないものは何か、そして遅かれ早かれ訪れる哀しみへの心構え、色々なものをこの本は教えてくれましたね。

 帯に中谷美紀さんが「読み終わった後、大切な人に逢いに行きたくなりました。」とオススメされていたのですが、僕も実際親に電話してしまいました。うはは。

今日の一句

親孝行 電話一本 それでいい