ヒャダイン連載 【第3回】西麻布とはなんじゃらほい? 『駅がないのに流行り続ける「西麻布式」の秘密』を読んで考えてみた。

2013/3/19

変幻自在のネオネオポップアイコン ヒャダイン(前山田健一)による気ままな読書感想文!

 ども。花粉がえげつない季節ですね。僕も今年は花粉によって頭痛に悩まされております。でも暖かくなった喜びで、なんとか乗り切れる気がする。春って素敵ですね。

 さてさて。西麻布ですよ。「オトナ」の象徴といえば、この街の名前が挙がると思うんですよね。とんねるずさんの名曲「雨の西麻布」てのもあるように、業界人のイメージも強いです。恥ずかしながら、僕も音楽業界に入ったら西麻布の隠れ家的バーや隠れ家的寿司屋でアーバンな時間を過ごしまくるものだと思っていました。毎日のようにね。毎晩毎晩、ね。でもフタを開けるとどうでしょう。西麻布でご飯を食べたのは一回だけ。バブルを経験した年齢の方に連れていってもらったのみです。はてな。計算が違うぞ。西麻布が最近勢いが無いのか、それとも自分が西麻布に似合うだけのオトナになっていないのか。うん。間違いなく後者だろうな。

陸の孤島 西麻布。

 そもそもですよ。西麻布ってなんなんだろう。あ、知ってる前提で書いていて申し訳ないです。軽く説明いたしますと、西麻布は渋谷と六本木と恵比寿と等距離にある最寄り駅が存在しないオトナの街。看板をデカデカを出している店も少なく、チェーン店もほとんど存在しません。これといった商業施設も皆無で、ぱっと見ではなんでもないような街なのですが、ちょっと一本、細い道を入ったらコジャレたレストランがあったり、入り方がわからないようなバーがあったり、完全会員制のラウンジがあったり。まさにオトナ、なんですよ。他のどの街とも違う西麻布。ずっと気になる存在だったので、今回はよい機会。西麻布について、深く考えをめぐらせてみることにしました。それにあたり、参考書として読んでみました。

『駅がないのに流行り続ける「西麻布式」の秘密』

角章/講談社

80年代から変わることなく「大人の夜遊び」の町として生き続ける西麻布。数多くの文化人が町に彩りを添えてきた。これほど短期間に、自然発生的に人が集まった町は、東京でも皆無なのではないだろうか。百年に一度の大不況と言われる今でも、この町では、また新しい何かが生まれている。西麻布を見続けてきた生き証人として、この町の流行の変遷と時代について記録したいとの思いからこの本は生まれた。