ヒャダイン連載 【第7回】いま話題の「たくらむ技術」を読んで加地Pからいろいろ学んでみた

2013/7/16

変幻自在のネオネオポップアイコン ヒャダイン(前山田健一)による気ままな読書感想文!

休み時間は放送室でTV三昧

 ども。昔からテレビっ子です。だって運動神経悪い子供だったから。外で遊ぶストレスから逃げて家でテレビを見たりゲームをしたりしてました。その名残で今でもテレビは大好きです。好きが過ぎてついに出る側にまでなってしまいましたが。。。しかし俺も33歳。テレビばっかり観ているわけにはいかない。ということで、御多分にもれず好きなテレビ番組を録画して食事中や休憩中にバババっと見ることにしています。今予約リストに入っているのはmusicるTV、ロンドンハーツ、マツコ有吉の怒り新党、アメトーーク!、タモリ倶楽部、スクール革命!、笑神様は突然に・・・、日曜芸人、有吉反省会、ガキの使いやあらへんで。となっています。その中のロンドンハーツとアメトーーク!の総合演出、プロデューサーをしている、かの加地倫三さんが本を出してバカ売れ、ということなので僕も読んでみました。

「たくらむ技術」

加地倫三/新潮社

「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」など大人気番組のプロデューサーが、自らの「脳内ノート」を大公開!ヒット企画の陰にある数々の「たくらみ」とは?バカな番組を実現させるクソマジメな仕事術とは?「面白いもの」が好きな人、「面白い仕事」がしたい人、必読の一冊。

 この本において加地Pは自分のテレビマン人生の話からプロデュース論などを約200ページにわたって綴っているのですが、もう流石としか言えないのは、テレビで収録した素材をオフラインで短く面白くテンポよく編集する毎日を繰り返しているだけ合って文章も本当に読みやすい。過不足が全くなくてスーッと伝わりやすく、起承転結やオチがきっちりついています。言ってみれば啓発本ではあるのですが、説教臭さや偉そうな雰囲気が全く無くて一般的な自己啓発書とは一線を画しています。この文章力、いや推敲力だけでも加地Pが気鋭の才能を持っていることがわかるのですが、内容も為になりました。

バカげた企みほど手間をかけるという姿勢

収録中の芸人さんはすごい!尊敬

 ロンドンハーツやアメトーーク!の具体的なコーナーを題材にして、そのコーナーがどのような過程で出来上がっていったのかというのを説明してくれています。自分がテレビでワクワクしながら観ていたあの企画の裏側を見れるというだけでも嬉しくなりますね。まず青木さやかさんをニセのパリコレに出させるというドッキリを例に色々持論を展開しているのですが、これがおもしろい!「自分たちはニセのパリコレをするんだから、パリコレよりもパリコレらしいものを作れ!」という信念のもと、予算度外視で一流モデルやデザイナーを湯水のように使い、フランスのパリという異国の地でひたすらおバカなことを大金と大人数を投じて真剣にやる、という。まさに大人の悪ふざけ!!加地Pは常に視聴者の立場に立って「バカなことをやってるなあ」と笑われることに関して命をかけて取り組んでいるようです。かっこいいなあ。僕も33歳となって、いつしか保守的になっている自分に気づくことがあります。冒険をすることを怖がっている自分自身に嫌気がさすこともしばしば。しかしこの加地Pの「バカげた企みほど手間をかける」という超攻撃的な姿勢は見習うところだなあ、と感じました。