ヒャダイン連載 【第12回】2013年も終わりだから『まんがでわかる7つの習慣』を読んでみた

ヒャダイン

2013/12/17

変幻自在のネオネオポップアイコン ヒャダイン(前山田健一)による気ままな読書感想文!

 ども。2013年もついに終わりますね。今年もたくさんのアーティストに楽曲提供をさせていただきました。特に男性アーティストに提供することが多く、色んなジャンルの曲を歌っていただきました。僕自身のテレビ露出も色々あり、ステップアップできた一年になったのかなあ、と思っております。が、実際は本当に色々なことがありすぎて、正直あんまり覚えていないのです。11月は毎日日記をブログで書いていたからなんとか思い出せるのですが、他はおぼろげです。これはいけないな。あまりに追われている。習慣が悪いのかもしれないな、ということで、今自己啓発書として話題の「7つの習慣」を読もうとしました。が、啓発書って少し苦手でして、なんだか参考になることが山ほどあるので覚えきれない。言葉の海が押し寄せる感じ。なので、脳にすっと溶けこんでくれるまんが版で読むことにしました。

『まんがでわかる7つの習慣』

小山鹿梨子/宝島社

世界で3000万部、日本国内で160万部を突破した自己啓発本の金字塔『7つの習慣』が初のまんが化! 大ヒットした『まんがと図解でわかる7つの習慣』よりもさらにわかりやすく、エッセンスをまとめました。亡き父のバーを再開すべく、バーテンダーを目指す主人公・歩が勤め始めたバー・セブン。そこへ訪れる人々の悩みと気づきが、7つの習慣の要点とリンクし、読み応えのある物語となっています。自分を変え、人生を変えたいと願うすべての人に。

 この本は原作の外国の著者も公認のマンガで、バーテンダーとして店を持つことを夢見る女性が、先輩バーテンダーやレストランオーナーやお客さんとの出会いによって色々人生観が変わっていくという筋書きになっております。そのストーリーの中で「7つの習慣」がわかりやすく組み込まれていて、予想以上にすっと脳に溶けこんでくれました。やっぱりマンガっていいなあ。

その1 主体的である

 上司に無理やりバーへと連れてこられる、「俺だってやるときはやりますよ」という現状に愚痴だらけの若手サラリーマンを取り上げて紹介しています。確かに、うまくいかない時って全部人のせいとか社会のせいとかにしてしまいますよね。それが当然かのような顔をして。その根本を直さなきゃいけない、ということらしいです。全ては自分が動くこと、自分が影響力を持って行動すること、何かのせいにはしないこと。ひゃー、なかなかきっついなあ。

その2 終わりを思い描くことから始める

ゴ−ルといえば、マラソン大会でゴール直前転倒して複雑骨折した同級生

 この章では昔、夢があったけど、今はそこそこ幸せな現状に浸かっていて、なんだかなあ、と思いながら毎日を過ごしているOLさんを題材に話を進めています。今の自分に色々な可能性があるとやりたいこと、行きたい道にブレが出てしまう。そういう時は自分の中の「原則」を見つめなおす。すなわち、原点に帰って、自分は一番何をしたかったか、何になりたかったか、ということを考えなおすということで、自分の中で終わりすなわちゴールを見つけることが出来る。それにより、具体的なゴールに向かう為に更に主体的に動くことができるとのことです。なるほどー。身につまされるなあ。自分も昔は目標がひとつだけだったけど、色々出来る環境にいさせていただいて、時々ゴールがぼやけることがあるもんなあ。一度原点に立ち返って原則を見つめなおすのもいいかもしれませんね、年末だし。

その3 最優先事項を優先させる

 ここでは時間管理が出来る人=仕事がよく出来る人、という思い込みのもと、オンタイムで動くことばかりに執着してしまっているサラリーマンを題材にして話を進めています。そもそも時間というものは流れていくもので管理ができるものではなく、時間を管理することに執着するがゆえに人間としての成長を妨げていると書かれています。「最優先事項を優先させる」といったら「時間の管理」とイコールに感じる人もいるだろうけど、人間を成長させる本当に大切なことは「緊急で重要なこと」ではなくて「緊急ではないけど重要なこと」。すなわち人間関係づくりや仕事や勉強の準備や計画、健康維持や自己啓発とのことです。この時間が「最優先事項」。うう。耳が痛いよ。最近一番軽んじていた部分です。人間関係づくり?飲みの誘いとか断ってるなあ。仕事や勉強の準備や計画?もう目の前の仕事を必死にやる連続だなあ。健康維持や自己啓発?最近加圧トレーニングいけてないなあ。ぬおおおお。このままじゃ成長できないぞ、俺。だらだら過ごす空き時間というのをこういった有益なことに使うべき、と諭されております、はぁ。。。

その4 Win-Winを考える

文化のちがいでオーストラシアの人と大ゲンカことがあります。Lose—Loseですね…。

 この章では、経営学を学んでいて大きな舞台で活躍したいけど、実家の小さい和菓子屋を継ぐことを家族から求められている青年を中心に描かれています。この青年は最初、年収面などの点から主人公のバーテンダーの女性に挑発的な言葉でケンカを売るのですが、主人公は「自分の器ではこれくらいがちょうどいいんです」と会話を降りる。これがまずWin-Winの例の一つで、ここで主人公が自分のプライドを優先させて「この仕事に誇りを持っていますから、そういう言い方しないでください」なんて言うと売り言葉に買い言葉でどんどん二人のテンションはヒートアップしていって、憎しみ合うことだけになる。しかし、主人公は会話を降りることによって、誰も傷つかない。確かに主人公のプライドは傷ついたけどそれ以上に傷を負うリスクを減らした。やはり大人の世界では「勝ち負け」という概念が先行しがちですが、「どちらも勝つ」という考え方もあるんですね。それは引き分け、ではなくて、「どっちも勝つ」。その為には、人格、関係、合意、システム、プロセスの5つの柱が必要、とのことです。これって心の余裕が必要だなあ、と思います。やはり相手を打ち負かしたいという下らない征服欲みたいなものが誰しもあると思うのですが、それより相手も自分も勝っていい気分、のほうがいいですもんね。心の余裕、大切。

その5 まず理解に徹し、そして理解される

僕の顔はアニメ、マンガ顔らしく9割の赤ん坊は泣きやんでニコニコします

 ここでは道に迷った幼女をバーで預かって、コミュニケーションに悪戦苦闘している状況から「習慣」を詳しく説明しています。「名前はなに?」「どこから来たの?」と一方的に質問して心を閉ざす幼女、しかしたまたま訪れた女子校生2人組は幼女にまず自分の紹介を始めます。そしてひたすら相手の興味に同調していきます。すなわち「聞くこと」の重要性をひたすら説いております。言葉の「正しさ」だけでは相手の心に届かないとも書いております。要するに、悩み相談などされた時に正論でアドバイスしたところで、それは相手の望む答えではないということですね。わかるなあ。ただ話を聴いてほしい時ってありますよ。それに対して別に答えは必要なくて。そういう友達造らなきゃなあ。

その6 シナジーを創りだす

 この章では売れない音楽クリエイターが女子校生たちと対峙してその後和解して結果良い曲を作るという話で構成されています。なんだか自分と近い境遇の登場人物が出てきてびくっとしてしまいました。。。シナジー、とは個別なものを合わせて個々の和より大きな成果を得ること。価値観や文化が全く違う相手の「違い」を尊重して価値を見出す。その際に妥協をすることもあるかもしれないけれど、シナジーの成果は妥協よりもはるかに大きいとのこと。僕も色んなグループの音楽プロデュースをする際、このシナジーとやらは重要視します。自分だけの理想や価値観を押し付けるのではなく、レコーディング中に出てきた相手のアイディアや個性をフレキシブルに取り入れることで曲がどんどん良くなっていきます。きっと、シナジーってそういうことなんじゃないかな、と思っています。

その7 刃を研ぐ

 最後の章では、習い事に終始するアラフォー独身やり手OLさんを題材にしています。自分を磨く、といって習い事ばかりする人は多いけど、それは一つの側面しか磨いていないことで、刃を研ぐには4つの側面でバランスよく時間を使う必要があるようです。まず肉体を磨く。食事・休養・運動によって身体をメンテナンスする。次、精神を磨く。心を静め、みずからの価値観を深く見つめる。そして知性を磨く。知識を増やし、情報選択・収集力を身につける。最後に社会・情緒を磨く。他人との関係を強化し、心の平安を保つ。この4つの側面を磨くことで、今までの6つの習慣がもっと高い成果を生む事になるそうです。なるほどー。これは心に留めておかなきゃだなあ。刃を研ぐ。特に社会・情緒!

 という風にマンガで7つの習慣を読んでみました。いやあ、ためになった。啓発本って読んだ直後、無敵になった気持ちになりますね。人生がとても明るくなった気になる。書いている内容を実行できた試しがないんですけどね。。。でも今回は頑張ってこの7つの習慣を身につけて、素敵な2014年、そして2015年以降も生きていきたいと思います。

 さて、長い間ご愛顧頂きましたダ・ヴィンチでの連載、今回をもって最終回となります。ご愛読いただきました皆様、本当にありがとうございます。またどこかでお会いしましょう!

今日の一句

ご愛読 ありがとやんした またいつか!