女性ファンを虜にする怪談ユニット「怪談社」インタビュー|夏のホラー部第2回
更新日:2015/8/17
大阪を離れて「四谷怪談」の舞台へ
――2014年には拠点を大阪から東京に移されましたね。上京の計画は前々からあったんですか?
紗那:いや、いきなりおれが思いついて。紙舞は「えーっ!」って大声で驚いとったけど(笑)。
――それは驚きますよ。理由は何だったんですか。
紗那:それほど深い理由っていうのはない。一番の理由はおれが暑いのが苦手だと。あとは東北の方に取材に行ってみたくて。大阪より東京の方が移動が便利というのもあって。
紙舞:べつに関西での活動をやめたわけではないんです。今後もライブには行きますし。ただ関西の拠点はすでに作ったので、活動の幅を広げるために、東京に来るのもいいかなと。
――四谷に事務所を構えたのは。
紙舞:怪談といえば「四谷怪談」ですから。通帳に四谷支店ってあったらカッコいいじゃないですか。
――家賃とか立地条件で選ばないところが、お二人らしいですね。慣れない土地での再スタートとなるわけですが不安は?
紗那:それはないな。大阪でもスタートした時点ではゼロやったし。会場探して、ライブをやって、ゲストを招いて、ということを積み重ねていったら、東京でもお客さんは増えると思っているから。
――書籍の『怪談社』シリーズ(竹書房)も好評ですし、映像作品を収めたDVD『恐典』(楽創社)もリリースされました。今後の活動では何を目指しますか?
紙舞:今後もライブ主体で活動していくのは変わりません。東京での知名度はまだまだと思っているので、一人でも多くの方に遊びに来てもらえるように、引き続きライブを開催していきたいです。
紗那:おれは面白い人に会いたい。せっかく新しい土地に越したんやし、面白い人がおったら絶対口説いて、舞台で怪談をしゃべってもらおうと思ってる。
――ライブの告知があればぜひ。
紙舞:毎週木曜日の夜、四谷のライブハウスを借りて「怪談の木曜日」というイベントを開催中です。あとは、8月30日と9月13日に、ゲストを招いてのライブを予定していますね。会場が雰囲気のあるお寺や神社なので、怪談社の世界に興味を持った方は遊びに来てもらえれば。
――ところでお二人は、女性ファンの間でBL疑惑が囁かれているそうですね。
紙舞:最後にそこ突っ込みますか(笑)。そんな噂があるのは知ってますけど、もちろん事実とは異なります。
紗那:ガチホモです!
――真実はあえて追究せずにおきます。今日はありがとうございました。
取材・文=朝宮運河
■怪談社
2007年、怪談師の紗那(しゃな)と紙舞(かみまい)を中心に、大阪で結成された怪談ユニット。ライブでの怪談語りを中心に、書籍・映像など多方面で活動中。14年、東京に事務所移転。『怪談社 壬の章』(竹書房)など著作も多数。
■『怪談社 壬の章』(伊計翼/竹書房)
価格:640円(税別)