第29回『ダイレクトメッセージの甘い罠』/森田哲矢(さらば青春の光)連載

2017/8/15

夏、下衆の季節到来。

 

海水浴、バーベキュー、花火大会、下衆。
スイカ割り、昆虫採集、肝試し、下衆。

キンキンに冷えたビールと、下衆。
風鈴の涼しげな音色と、下衆。

 

と、夏と下衆を安直に絡めた枕から始まった今回の下衆コラム。
先月はキングオブコント2014直後のお話でしたが、今月は昨年のキングオブコント2016でまさかの2回戦で敗退した後のお話です。

 

早々に2回戦で負けた僕は、バースとの死闘も終え、気持ちも新たに、年末に行われるM-1グランプリのネタ作りに取り掛かっていました。

 

コントの借りは漫才で返す。
そう意気込んでいた矢先、僕のSNSに飛び込んで来た一件のダイレクトメッセージ。

 

「森田さんの下衆コラム毎月読んでます! 私も森田さん達と合コンしたいです!」

 

来た。また来た。
おれはもうこんな言葉に騙されへんぞ。

 

なぜ僕がそう思ったかと言うと、皆さんは覚えてますでしょうか?
このコラムの第24回『鮮烈なる小説家デビュー』で書いた『マグロ』という小説で、SNSで連絡して来た千春という女に、主人公の真田が見事に騙くらかされた地獄の回。

 

あの小説はフィクションだと言っていましたが、実は完全なるノンフィクションなのです。
更に驚愕の事実を発表させていただくと、主人公の真田は、実は僕なのです。
あまりに下衆すぎる内容だった為に、小説という形で誤魔化すしかなかったのです。
読者のみなさんに嘘をついていたことは、本当に申し訳なく思っております。

 

そして今回、あの時と非常に似たケースがやってきたのです。
僕の頭の中にあの時の忌々しい記憶が蘇ってきました。

 

もうええって。
最初はこんなこと言ってるけど、こういう奴は合コンしたら、結局最終的に違う奴に抱かれんねん。

 

と卑屈になる僕の元に、その子からまたDMが来ました。

 

「森田さんのこと大好きです! ちなみに私は都内のアパレル勤務です! もしよかったら服のコーディネートもしますよ!」

 

え? 大好きなの? アパレル勤務のお洒落ガールが?
しかもコーディネートまでしてくれんの?
いやむしろ僕素っ裸になりたいんすけど?

 

「森田さんのゲスいところも含めて大好きです!」

 

え? ゲスいところも含めて? 大好きなの?
てことはもうそういう子やんな?

 

「ちなみに来週の土曜日って空いてたりします? 僕休みなんで何人か探して飲みませんか?」

 

案の定、気がつけばそう返信してる僕。
人間とはつくづく弱い生き物だということを実感させられます。

 

結局3対3で飲むことになった僕はまず、『マグロ』の回で先輩である僕の家で、勝手にエロいことをしようとした、テトラポッツの寺島のモデルになった後輩を誘いました。
プライバシーの保護の為、今回も彼のことは寺島と呼ばせていただきますが、なんだかんだ女の扱いが上手い寺島を置いておくことで、合コンをスムーズに進められると思った苦肉の策です。

 

そしてもう一人は、番組の打ち上げで、めちゃくちゃ仲が良くなった、某アイドルのマネージャーでありながら、僕と同じメンタル童貞の柴山さんという男を誘いました。
柴山さんは、その打ち上げの席で、「アイドル好きが講じてマネージャーになったのに、その好きなアイドルに指一本触れられないことへのストレスで頭がおかしくなりそうだ」という中々ヤバイ悩みを、僕だけにそっと打ち明けてくれた人でした。

 

寺島を呼ぶリスクと、柴山には勝てるという保険。

 

五反田の駅に集合した僕たちは、アパレル女子3人が待つ居酒屋へ向かいました。
スムーズに宅飲みに持って行く為の五反田開催は、まさにお家芸と言われても仕方ありません。
居酒屋へ向かう途中、寺島が会話を回します。

 

寺島「前回森田さんには迷惑かけたんで今日はしっかりとお膳立てさせてもらいますんで」
森田「絶対頼むぞ!」

 

信憑性は限りなく0に近い言葉を信じきる僕。

 

柴山「寺島くん、オレ今日は絶対セックスるって決めてるんだけど、オレも大丈夫かな?」
いつ決めたのか全く分からないが、とにかく欲望だけは人一倍凄い柴山。
寺島「とにかく二人とも、セックスしたい感は絶対に出さないでください。それが漏れちゃうとできるもんもできないんで」

 

童貞二人に冷静に指示を出すセックスインストラクター寺島。
柴山「けどおれク◯ニさえさせてもらえれば、絶対セックスまでいけると思うんだ?」

 

そらそこまでいったらいけるやろ?
の言葉が出るかと思いきや、

 

森田「それはオレもそうですよ! オレ24時間ク◯ニ出来ますからね!」

 

訳のわからない嘘で対抗意識を燃やす童貞。
寺島「絶対言うなよそんなこと!」
どことなく漂う修学旅行感。

 

そんなこんなで居酒屋に到着し、とうとうアパレル女子とご対面。

 

「初めまして。幸子です」

 

良い! 良いよ!

 

どことなく妖艶な雰囲気を醸し出す幸子。
むちゃくちゃ美人ではないが、少し垂れた目と、ぷるんとした唇がなんとも言えないエロさを演出していました。

 

良い! 良い! 良いよ!

 

期待に胸を膨らませながら、他の二人を見る僕。

 

良い!他の二人も良いよ!
豊満な胸を持つ綺麗系のミホと、上品な京都弁を喋る可愛い系のマリ。

 

エロ系・綺麗系・可愛い系

 

巨人・大鵬・卵焼き

 

なぜか昭和の子供たちが大好きだった3つの単語を思い出す僕。
とにかく絶妙に楽しくなりそうな3人組。
3人とも20代後半ではあるものの、恐らく酸いも甘いも経験してきたであろう余裕が漂っていました。
20代後半にしか出せないエロさを前に、早くも半勃ち気味の男3人。
自然と会話も弾み、過去に付き合っていた男性遍歴を聞きながら、ちょいちょい下ネタを挟みこんでは、女性達の様子を伺う僕達。

 

“多少の下ネタはいいが、やりたい感は絶対に出してはいけない”

 

寺島によって童貞二人に付けられた首輪とリード。
その寺島のリードの長さのギリギリの範囲内で無邪気に遊ぶ僕と柴山。

 

しかし、飲み始めて2時間が過ぎた頃、そろそろ次の展開に行きたくなったのか、柴山が突如として首輪を噛みちぎりました。

 

「おれク◯ニさせてくれたら絶対セックスしたい気持ちにさせられる自信あるよ」

 

盛りのついた豆柴が急に狂犬と化しました。
寺島の言いつけをいとも簡単に破った柴山に対し、

 

「そんなこと言ったらオレなんか24時間ク◯ニできるよ!」

 

伝染する狂犬病。
突如として訪れた絶望的状況に、頭を抱えるトップブリーダー寺島。

 

しかし、そんなトップブリーダーの怒りとは裏腹に、女性陣が放った言葉に目を見開きました。

 

ミホ「何それー! おもしろーい! されてみよっかなー?」
マリ「本当かどうか確かめたくなるよね?」
幸子「なんか急にみんなエロスイッチ入ってない?」

 

あんなに危険だと思われていた狂犬病が、まさかの雌にも伝染するという奇跡が起こったのです。
いける!! これはいけるぞ!!
これでもかというぐらいに尻尾を振って喜ぶ豆柴と雑種。

 

“このドッグレースを制するのはオレたちだ!”

 

と言わんばかりに優越感に浸りながら飼い主を見る二匹。
そんな奇跡のおかげもあり、それはそれはスムーズに僕の家での宅飲みに持ち込めました。
プラン通りの展開。

 

すると、家に着くなり幸子が言いました。
「森田さん、なんかTシャツ貸してくれませんか?」

 

確定ランプ点灯。
着飾った服を脱ぎ捨て、その家のTシャツを着るという行為は、『パチンコCR森田家』の唯一の確定演出。
僕は単独ライブで作った物販のTシャツが大量に余っていたので、それを貸してあげることにしました。
自分の経営する個人事務所、(株)ザ・森東のロゴが入ったTシャツを着せるという下衆ならではのマーキング。

 

朝まで打てる最高の台、CR森田家。

 

すると寺島も、
「僕もTシャツ借りますね?」
と、勝手に同じTシャツを着はじめました。

 

おいおい、寺島。
この台オレが売ってんねんけど?
それ着るのはええけど、お前は帰れよ? 今日は流石に空気読んでくれよ?

 

そして始まった第2ラウンド。
どんどんとお酒が進み、女の子達のノリも俄然良くなってきました。

 

「え? これ何? ライブのDVD?」
棚にあった単独ライブのDVDを見つけるミホ。
「ミホちゃん、そのDVDおっぱいに挟んでみてよ?」
クソみたいな要求をする柴山。
「えー、挟みにくくない?」
形状の問題なんや?
「あっ、挟めた!」
ほんで挟めんねや?
それを見てテンションの上がりきった柴山が、再び風穴を開けに行きます。
「すげー! ミホちゃん本当におっぱいでかいよねー! あっ、ごめん! 触っちゃった!」

 

狂犬病再発。

 

しかし、急な暴挙にもかかわらず、
「ちょっとー!」
怒りながらもどこか嬉しそうにすら見えるミホ。
見事に風穴を開け、女の子が怒らないギリギリを巧みに攻める柴山。
「もうちょっと怒った方がええで!」
と、悔しさを滲ませ注意する僕。

 

するとミホは、
「まあ別に減るもんじゃないしね」

 

え? 減るもんじゃない?
数多のおっさんたちが言ってきた台詞を、まさか女性から聞くとは夢にも思いませんでした。

 

てことはオレも触っていいってこと?
オレが触っても減らんよな?
しかし、幸子の目を気にしてここはグッと我慢する僕。
危うく積んでいたドル箱を減らすところでした。

 

そんな僕の忍耐力には目もくれず、ガンガンおっぱいを触る柴山。
挙句の果てに、

 

「これ先輩から貰った時計なんだけど、もうミホちゃんにあげるよ!」

 

と言って先輩から貰った大切な時計をミホの腕にはめる柴山。
柴山流マーキング。

 

「やったー!」
喜ぶミホ。
自分のしつけが間違っていたことに焦ったのか、寺島もギアを上げにいきます。

 

「よーし、じゃあオレも触らせてもらお!」
と、寺島がミホのおっぱいを触りに行こうとしたその時でした。
幸子の口から、僕が最も恐れていた言葉が飛び出しました。

 

「えー、寺島さんも触るんだ?」

 

あれ? なんで? なんで寺島にそんなこと言うの?
何かを察して触るのをやめる寺島。
あれ? あれれれれ? 寺島には触ってほしくないってこと? なんで?
僕の脳裏に過去のあの忌々しい記憶が蘇ってきました。

 

またか!? またこれか!?
オレ我慢したやん! お前の目を気にして触るの我慢したやん!
悔しさに打ちひしがれる僕。

 

じゃあ誰? オレは今日誰とヤれんの?
自然とマリの方を見る僕。
無の表情を向けてくるマリ。

 

エサを求め、街をずぶ濡れになりながら彷徨う野良犬。
そんな野良犬が1時間ほど街を彷徨った時、一人の男の異変に気づきました。
酒がかなり回ったのか、柴山の目がほとんど開いていませんでした。

 

柴山さん! あんた今日セックスするって決めてるんじゃなかったんすか!?
セックスしないままこのまま寝落ちしていいんすか!? 柴山さん! 柴山さん!

 

僕の遠吠えも虚しく、そのままベッドになだれ込む柴山。

 

柴山、脱落。

 

追い討ちをかけるようにミホが、
「明日仕事だから私そろそろ帰るね」
と言い出しました。

 

ポツポツと消えていく街のネオン。
さっきまで楽しかった空気が一気に冷め、祭りのあとのような寂しさが、部屋中を包みこみました。

 

「もう寝ますか?」

 

寺島が、ソファのリクライニングを倒し、ベッドの状態にしながら、そう切り出しました。
こいつまたオレらが寝静まった頃にゴソゴソする気やん。

 

そう、寺島の夜はこれからなのです。
それを瞬時に察知した僕は、

 

「もうちょっと飲もか?」

 

と、延長を申し出ました。

 

「もう寝ようよ」

 

まさかの幸子からの“寝る”への一票。
何一つ清くない一票。
不純極まりない濁りきった一票。

 

渋々電気を消し、寝てる柴山をベッドの奥に動かし、マリをその隣で寝かせてあげ、僕はその隣に寝ることにしました。

 

爆睡する柴山と、悔しさでいっぱいの僕とでマリを挟む地獄の童貞サンドイッチ。

 

向こうの離れ小島のソファベッドには、当たり前のように寺島と幸子が寝る形になりました。
すると、電気を消した直後でした。
「ん……あっ……」
なんと、電気を消して3分と経たないうちに、離れ小島から卑猥な声が聞こえてきました。

 

え? 早ない?
まだ寝静まってないで?
寺島?
幸子?
なんぼなんでも早すぎるて!
百歩譲って寺島はええとして、問題は幸子よ?
マリまだ絶対起きてるで?
ええの?

 

同僚の女子がまだ起きてるにもかかわらず、淀みなく聞こえてくる卑猥な声。

 

え? どういうこと?
そういうの大丈夫な職場なん?
ちなみにうちらはそういうの大丈夫な職場ちゃうよ?
寺島の傍若無人っぷりは目に余るものがあるよ!

 

しかし、そう思う一方で、僕の頭の中に一つの仮説が立てられました。

 

ん? もしかしてマリもいけんのか?
あっちはあっち、こっちはこっち、みたいなことか?
ほんでちょっと途中で交代してみよか的なあれか?
だとしたらまさしくAVやんけ!

 

剣道の大会とかで、一つの会場であちこちで同時に何試合もするあの感じやな?
そういうことやな?

 

ごめんごめん、空気読めてなかったのはオレの方やったな?
と、思いながらマリの肌に触れようとした僕の右手に激痛が走りました。

 

ペチンッ!

 

あれ?
もう一度マリの体に手を伸ばす僕。

 

ペチンッ!!

 

再び激痛が走る右手。
暗闇の中でも分かるマリの鬼の形相。
マリからの小手により、あえなく敗退。
そんな僕をよそに、向こうの方からは相変わらず卑猥な声が聞こえてきます。
ここでまた僕は一つの仮説を立てました。

 

あっ、2対1的なこと?
電気消してすぐにおっぱじめる大ヤリマンに対して、1対1では流石に分が悪いと?
ハンデとして2対1でかかってこいと?
そういうことやな?

 

どんどんと都合のいい仮説を立てる森田建設。
そしてすぐさま突貫工事へ向かう。

 

暗闇の中、手探りで現場まで向かう森田建設。
そしてようやく現場に辿り着き、ショベルカーで砂山をすくうごとく、パイオツに右手を伸ばす僕。
大手ゼネコンである寺島建設との共同施工に入ろうとした瞬間、またも右手に激痛がはしりました。

 

ペチンッ!

 

暗闇に再びこだまする渇いた打撃音。

 

「いや、ちゃうやん」

 

ペチンッ!

 

「いや、ダイレクトメッセージしてき……」

 

ペチンッ!
「オレのこと大好きって言っ……」

 

ペチンッ!

 

「とりあえずク◯……」

 

ペチンッ!

 

「森田さん、たぶんほんまに無理です」

 

寺島建設からの共同施工中止の連絡。

 

 

くそがっ!!!

 

なんやこの夜!!
なんでまたこんなことなってんねん!!
オレのこと大好きやって言ってたんちゃうんか!?
なんや? DMでオレのこと好きって言ってくる奴は寺島に抱かれるようになってんのか!?
SNSを運営してる全ての会社に電話して聞いたろか!

 

ザ・森東の事務所で、ザ・森東に何の関係もない男女が、ザ・森東のTシャツを着ながらイチャイチャしてるこの状況なんやマジで?

 

気がつくと僕は、ネタ帳だけを持って家を飛び出し、近所のファミレスに駆け込んでいました。

 

女なんかにうつつを抜かしてる場合ちゃうわ!
オレはM-1の決勝行かなあかんねん!
絶対にM-1の決勝行ってこいつらを見返したる!
今日絶対にM-1の決勝行くネタ書いたるからな!

 

ここに来て、しっかりとベクトルがお笑いの方に向く僕の精神力。
これがキングオブコントで苦渋を舐めさせられた男の底力。

 

しかし、運が悪いことに、隣の席から風俗終わりのサラリーマン達の反省会の声が聞こえてきました。
「オレの子まあまあ可愛いかったなー」
「オレすぐ出しちゃったよ」
どんなに耳を塞ごうが聞こえてくる採れたてホヤホヤの最新の風俗情報。
ムラムラが最高潮に達し、財布の中の残金を確認し、ファミレスを飛び出す僕。

 

その5分後には行きつけの風俗店を予約し、ラブホテルにチェックインしていました。
本来ならこのホテル代もいらんねんけどな?
なぜなら家に呼べばいいから。
あの家はオレの家やから。

 

と、悔しがる僕の元に登場した風俗嬢に、
「何でノートなんか持ってんの? 日記? なんかちょっと怖いんだけど?」
と言われる始末。

 

幸子よりはだいぶ劣る女性でしたが、ペチンッという打撃音は一切鳴らされず、無事に施工を完了する僕。

 

なんだかんだスッキリとした気分で家に帰ると、大手ゼネコンと女政治家は、既に癒着を済ませたのか、ソファベッドに森東のペアルックですやすやと寝ていました。

 

どんな光景やねん?
と、また怒りが込み上げてきそうになっていると、帰宅した僕に気づき、寺島が起きました。

 

「どこ行ってたんすか?」
「黙れ! ほんで帰れ!」
「冷たっ!」
「ヤったんか?」
「いえ、結局ヤってないです」
「嘘つけ!」

 

といううんこみたいなやり取りを交わした頃、柴山も起きてきました。
「頭痛え…あれ? 結局どうなったの? オレ全く記憶ねえんだけど?」

 

戦争が終わったことを知らず、何十年も洞窟の中で隠れていた日本兵を思い出しました。
「うわっ! もうこんな時間じゃん! オレ帰るわ!」
そそくさと帰る支度をし、玄関の方へ向かう柴山。
帰り際、玄関で靴を履いた柴山から、哀しすぎる質問が飛んできました。

 

「全く記憶ないから一応聞くけど、おれセックスしてた?」

 

爆笑する寺島の横で、グッと涙をこらえる僕。

 

「してるわけないでしょ!」
とヘラヘラ笑いながら言う寺島の言葉に対して、

 

「そっか! またやろうな、合コン!」
と言って清々しい顔で、童貞は帰っていきました。

 

一番楽しそうにしてた柴山。
一番楽しいことをした寺島。
ただただ風俗に数万円使った僕。

 

ダイレクトメッセージを巧みに操り、芸人に風俗代を使わせる新手の詐欺。
しかし、結果的にその数ヶ月後、本当にM-1の決勝に行った僕は、すぐに幸子にLINEを送りました。

 

「ヤらせて!!」

 

8ヶ月経った今も、僕は幸子からの返信を待っている最中です。