つぶやきシローの青空読書『たけくらべ』を読んだよ

たけくらべ

2012/2/16

つぶやきマーカー

「意地悪なヤツに罵倒されて、身分の違いを知ることになるんだよね」

「身分関係なくみんなで楽しく遊んでいた子ども時代は過ぎる。女郎と罵られ、恋する信如が違う世界に生きる人間だということを突きつけられるんだよね。こんなのあまりにも辛い運命だけど、当時は当たり前の話だったんだろうね。現代の小説だったらここから駆け落ちとかするだろうけど、そういう発想とかなかったんだろうね」

「ずっと子どものままでいたい。美登利の精一杯の想いが伝わってくるよ」

「失恋した美登利がついに遊女としてデビューする儀式で、髪を嶋田結いにするのよ。仲良しの正太っていう男の子が美登利を気遣っていくら褒めても、『私は嫌だ』と打ち拉がれる。大人になんてまだなりたくない、精一杯の反抗が込められているね」

「仕方なく、なんとなく、徐々に大人になってきた僕らには想像のできない世界だよね」

「将来を決められている美登利。ずっと子どものままでいたいっていう気持ちがありながら、残酷にも時間が迫ってきたわけよ。定められた運命を目の前にすると、女の人って変わり身が早いよね。一瞬は自分の将来を悲観して恨めしくも思ったけど、覚悟したらきちんと大人になる。昔の女性は強いね」

「もしかしたらこのせつなさ、現代のAV女優とかにもあり得る話なのかもよ」

「信如にもらった水仙の造花を見つめて、『私はどんどん汚れていくけど、この清い思い出を胸に強く生きていくの……』って切ない感じが伝わってくる。今のAV 女優さんとか、風俗で働く女性とかにもこういうエピソードはあるかもね。普通の女性よりもよっぽどピュアな思い出を心に秘めている人がいるんじゃないかな」

つぶやきシロー初小説、好評発売中!

「イカと醤油」

愛情表現が不器用な父と、父を誰よりも尊敬し貧しい生活をも明るく楽しく過ごす息子・健太の物語。不足した日常は彼らにとって不幸ではない。しかし、健太が小学校に入学する頃、突然二人の生活に終わりが訪れる。理想な親子とは?つぶやきシローがその問いを投げかける。

僕が思う理想の親子を書いてみました。
こういう父親、こういう息子が今の時代もいてもいいんじゃないかって思います。