【連載】漫画 もう「いい人」になるのはやめなさい! 第8話「この心臓の持ち主」

暮らし

公開日:2018/3/9

 15万部突破ベストセラー待望のまんが化! この世は愛すべきクソ世界!?
 あなたの人生を変える「ぶれない芯」のつくり方を漫画で紹介!

 たった1度の人生を充実させたいのであれば、ときには、いい意味で「自分本位な生き方」をするべきである。著書累計160万突破の天才作家×ツイッター5万人フォロワー天才絵師、奇跡のコラボ!








■くだらない会議はこうして乗り切れ

 世の中には「無駄なディベートをけしかけるタイプ」と「無駄なディベートに巻き込まれるタイプ」の人間がいる。

 前者は、空気が読めなくて、話の流れやテーマを客観的に見れないタイプの人である。そして後者は、そういうアンバランスな人間の脱線と気づかずに真剣に受け答えしてしまうタイプの人間である。

 両者ともなかなか浮かばれない。「加害者側」は人に避けられ、煙たがられる。「被害者」である後者は、無駄なディベートを長引かせる立役者としてどんくさがられる。
「いい人」に限って、この「無駄なディベート」に巻き込まれる。全体のテーマからすればどうでもよい話に簡単に巻き込まれて疲弊する。よくある重箱の隅つつきのような話に真面目に乗ってしまうのだ。

「ちょっとその話はあとにしておかない?」
「時間ないし、とりあえず今日の主旨を中心に話そうよ」
「話、元に戻して先に進もう」

 このひと言で話に優先順位をつけて「すぐ切る」「すぐかわす」ができないのだ。
 後者になぜできないか聞いてみた。
 その理由は単純だった。「無視したり、せっかくの話をつぶしたりしたら悪いから」なのだそうだ。しかし、そのために話の脱線に相乗りして、場壊しや脱線テロに便乗してはいけない。

 会議や仲間内の話し合いは、「無駄なディベートをけしかけるメンバー」が1人いるだけで一気に空気が悪くなる。さらにもう1人、悪意なきテロリストと化した「いい人」がいるともっと主旨からずれてゆく。話し合いの主旨を完全に非生産的な議題に乗っとられるのだ。その場のリーダーがきちんと議題を戻さなければ、その集まりは愚かで不快な空間に豹変(ひょうへん)するのである。

 しかし、「いい人」はただでさえ口調が弱く、思ったことをとっさに口にできない。そして反論できないがゆえに、同意したと思われて、脱線者に巻かれてしまう。こうなってはいけない。少しは戦う思考回路を持たないと、この先もそういうグダグダな乗っとられ場面を繰り返す。

 冷静になって考えて見てほしい。脱線して戻ってこなかったり、重箱の隅をつついて、無意味に険悪なムードにする人はいつも決まっている。そして少数である。そういう人間を早めにマークすべきである。そしてブロックする言葉を用意しておく。そしてさらに反論・脱線されたときのために、もう1人ブロッカーを用意しておく。同じようなストレスを感じた人を探し「またやったらブロックしよう」と示し合わせておく。

 これぐらいのしたたかさは必要である。これはドロドロしたいじめや陰謀とは違う。議題からそれずに話し合いを有意義に進めるためである。

 グダグダの話し合いに振りまわされ続けるか? それとも良い話し合い、良い仲間、良いチームに身を置き、そしてそのチームが良いムードでいられるように育てる人生を選ぶか?

 勇気を出して、脱線者、重箱の隅キャラ、ネガキャラに立ち向かおう。

☆ポイント☆
いい人は、無駄なディベートに巻き込まれ、疲弊する
超一流は、ムードを壊す脱線発言をぶった切れる

<第9話に続く>


『漫画 もう「いい人」になるのはやめなさい!』
>>購入はコチラから<<

潮凪 洋介(しおなぎ ようすけ)
エッセイスト・講演家・イベントプロデューサー。早稲田大学社会科学部卒業。主な著書に、「いい人」シリーズ累計21万部超の『もう「いい人」になるのはやめなさい!』『それでも「いい人」を続けますか?』(ともにKADOKAWA)、『「バカになれる男」の魅力』(三笠書房)、『「男の色気」のつくり方』(あさ出版)などベストセラー・ロングセラー多数。著書60冊超、累計160万部突破。“人生に終わらないロマンを!”をテーマに「ライフワーク・クリエイト協会(自由人生塾)」を主宰、「一生モテる働き方」を愉しむRomanticLifeWorkerを育成。「人生100年、労働一生時代」に向けて「自分にぴったりな運命のライフワークと社外で出会い、感動しながら収入を得るライフワーク講座」を開催。またエグゼクティブハードワーカーに向けて「男の色気」を増強する「男磨きパーソナルトレーニング」も実施。大人の海辺の社交場・芝浦ハーバーラウンジは170回の開催、6000人の着飾った大人が参加。著者・エッセイスト養成スクール「SHIONAGI DOUJOU」では5000回の指導を行い、多くの新人著者・エッセイストを輩出。

うげっぱ
漫画、イラスト描き。U.G.E名義で『8.1 山田悠介劇場』や『マクロスプラス─タックネーム─』(ともにKADOKAWA)、『リトル・チャレンジャー Wake Up, Girls! -side I-1club-』(学研プラス)など、ホラーからロボット、美少女モノまで幅広いコミカライズを担当。今回、初のビジネスコミックに挑戦! Twitter:@UGEPPA16