佐渡島庸平 今月の「この本にひとめ惚れ」『デザインのひきだし33』『オンブレ』『ブルックリンでジャズを耕す』

文芸・カルチャー

2018/4/9

 『ダ・ヴィンチ』本誌の人気連載コーナー「この本にひとめ惚れ」から、コルク代表・佐渡島さんのひとめ惚れ本を紹介。『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』といった大ヒット作品を世に出した天才編集者・経営者が“ひとめぼれ”した本をチェック!

『デザインのひきだし33』

グラフィック社 2000円(税別)

装丁:中澤耕平
編集:グラフィック社編集部

いつも気になっているこのシリーズ。今回はいつもより大きくて、なんと箱入り! これで2000円は安い。中も凝っていて、文字が光っていて読めないページもある(笑)。

『オンブレ』
エルモア・レナード:著
村上春樹:訳
新潮文庫 550円(税別)

装丁(日本語版):新潮社装幀室
写真(日本語版):
iStock(Getty Images)
編集(日本語版):寺島哲也

村上春樹さんが訳した西部劇。「村上柴田翻訳堂」シリーズしかり、村上さんは有名無名を問わず本当にいい作品を紹介している。こういう本が売れるのは、文学にとって幸せなことだと思う。

『ブルックリンでジャズを耕す
52歳から始めるひとりビジネス』


大江千里
KADOKAWA 1800円(税別)
(税別)

装丁:冨永浩一(ROBOT)
装画:大江千里
編集:松山加珠子、小川純子

40代でアメリカへジャズ留学したピアニストの大江千里さん。人の評価を気にしない、チャレンジングな生き方の魅力が伝わってくる本なんだろう。

【青山ブックセンターにて彷書】

<プロフィール>
佐渡島 庸平(さどしま・ようへい)●1979年生まれ。南アフリカで中学時代を過ごし、灘高校、東京大学を卒業。2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)、『16歳の教科書』などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社、コルクを設立。現在、漫画作品では『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『テンプリズム』(曽田正人)、『インベスターZ』(三田紀房)、『昼間のパパは光ってる』(羽賀翔一)、小説作品では『マチネの終わりに』(平野啓一郎)の編集に携わっている。
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●コルク


写真=首藤幹夫
取材・文=田中裕