【第7回】『週刊ツリメ』/「4万円のデニムなんて余裕で買える」

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公開日:2018/4/13

 4万円のデニムを最近買ったんだ。細部にまでこだわっていて、ポケットにはデニム生地で1番丈夫なセルビッチが施されている。だから履き込んでも穴が空くことはなかなかないのよ。

 素材がいいから大事に使い続ければ10年くらいは持つという。デニム博士みたいな事を言ってるけど、今までは4千円くらいのズボンしか履いてこなかったからね。笑

 買う前は履ければいいやって思ってたから、なんでも良かったのよ。でもね、その4万円のズボンを買って喜びを感じたんだ。実は買う前にYouTuberがそれを紹介している動画を観て、少し気になっていたんだ。買いたかったゲームを買ったり、好きなアーティストのライブに行った時に感じる感覚と似ている。僕はデニムの世界に入り込もうとしている。誰か助けてくれないと通帳の数字が減るよ。

 これはお金を払うときの僕の感覚だ。

 喜びや楽しみを感じる為に払っている。

 それじゃあ僕がお金を貰うときはどう思っているのか。

 高校生時代はお菓子の工場でアルバイトをしてたのよ。仕事内容は、ベルトコンベアの上にある容器にお菓子を詰め込む作業。周りはおばちゃんだらけで入れるスピードが鬼速い。きっと手癖が悪いに違いない。僕は悪くないからそこまで速くは無かった。でも追い付こうと必死になって働いていた。給料は時給制。だから1時間、2時間と経つたびに◯◯円貰えるって心で叫んでたんだ。

 そこを辞めて車工場の清掃アルバイトもしたんだ。前の職場は甘いスイーツの匂い、おばさんに囲まれてたけど次は油、シンナーの匂い、おじさんに包み込まれてた。仕事は壁に付いてる汚れを落としたり、油を拭き取ったりする。

 簡単だと思われるけど、工場の室内はマジで暑いの。意識が朦朧とするし夏場は本当に地獄で、倒れている人もいた。僕の着ている作業着は川に飛び込んだんじゃないかってほど濡れていた。でもダイエットになったから嬉しかったけどね。一石二鳥よ。いや、一石二鳥三鳥や。筋肉増えたし。

 この職場は、日給制で仕事終わりにお金が貰えてたのよ。だから「この汚れまみれの場所を脱出出来たら賞金ゲットや!」みたいな感じで頑張ってたんだ。

 高校時代のアルバイトでは、受けた仕事を遂行する事でお金を貰っていた。

 でも今は違うかな。YouTuberになって動画を観ている人達を楽しませてお金を貰ってる感じです。

 でも実際は再生回数に応じて広告収入が口座に入ってくる訳です。だから満足させなくてもお金が貰えちゃうんですよね。

 広告収入の仕組みとして、画面がクリックされると報酬がもらえる。これが凄い難しい。

 こっからは考え方が分かれると思いますけど、時間を割いてまで視聴して貰ってる。ようは生活時間を奪ってるのよ。だからその瞬間は楽しんで貰いたいと強く願い動画を作っています。その結果、あなたの時間がチャリンチャリンに変わるんだと感じています。もちろん全てが上手くいく訳じゃない。観て損したと思う時もあるかも知れん。それでも観てくれる人達のお陰で今があると実感しています。

 あ、ちなみに4万円のデニムが手元に来るの2018年の秋頃です。買った時に在庫が無くて受注生産で注文したのよ。

◆執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
YouTuberプロダクション・UUUM(ウーム)株式会社所属。埼玉県出身の現役大学生でもあり、年齢は21歳。90万人のチャンネル登録者を抱える人気グループ「アバンティーズ」の一員として活躍しているが、じつはYouTuberを続けるか就職するかで悩んでいる(というかそもそも卒業できるのかアヤシイ)。絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。

ツイッター:@turime1996
インスタグラム:turime1996
アバンティーズ:Youtube

執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
埼玉県出身、年齢は23歳。チャンネル登録者数160万人超の人気グループ「アバンティーズ」のメンバー。
絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。
ツイッター:@turime1996
インスタグラム:turime1996
アバンティーズ:YouTube