「美女の肌に刺青を彫りたい」究極のフェティシズム――谷崎潤一郎『刺青』

文芸・カルチャー

2018/5/16

『刺青(新潮文庫)』(谷崎潤一郎/新潮社)  大きな動乱もなく、人々がのんびりと暮らしていた時代。そんな世の中では美しい者こそが強者であり、多くの人は美を求めて入れ墨をしていた。  元浮世絵師の清吉は、大変評判の高い若手の刺青師(ほりものし)であった。江戸中の者が優れた入れ墨をしてもらうために彼のもとを訪れたが、清吉... 続きを読む