【第15回】『週刊ツリメ』／「2018年ロシアワールドカップ行きてぇ」

　興奮が止まらないんだ。お母さんに「お菓子をあげるから抑えてくれ」とお願いされても無理だろう。ロシア行きのチケットを買ってあげるからと言われたらそりゃあ我慢するよ。

「待て」と言われて4年も待ったんだ。だから僕を褒めてほしいよ。だって4年間不満も言わずにお座りしてたんだよ。しかしサッカー界のお偉いさんが我慢出来なくてとんでもない事をやろうとしている。

　FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インフィニティーノ会長がミニ・ワールドカップってのを提案してると記事を読んで知った。これは8ヶ国の代表チームで行われる大会で2年に1回開催されるらしい。だが実際にやるかは分からない。でも会長さんは4年も待てなくて開こうとしてるのかな？僕の考えが本当なら気持ちは凄い分かる。もし同じ権力を持っていたなら同じ事をしているよ。だってミニでもミニマムでも大会が開催されれば世界中のサッカーをこよなく愛してる人達は大喜び。きっと各国の都市では開催中ずっとパーティーさ。僕はお酒が弱いから片手にノンアルコールのビールを持ちながら酔ったフリをしているだろう。そして女の子をナンパする・・・まだナンパしたことのないナンパ童貞がでしゃばってすいません。一度はしてみたいがお店よりかはお家で観戦するのが好きなんだ。画面越しからも伝わる緊張感と迫力。けど僕よりも現地で観戦している人はもっと興奮しているんだろうな。

　しかしワールドカップにおいての「興奮」ってのは死に至こともあるんだ。このニュースを知ったときに衝撃を受けたのを覚えている。1950年リオデジャネイロのエスタジオ・ド・マラカナンで行われた第1回目のワールドカップ。 7月16日の試合はブラジル対ウルグアイ。開催国のブラジルは絶対に負けられない戦いだ。しかも優勝が決まる試合だから尚更だ。国民の期待は異様に高い筈。選手達は尿意を我慢する事さえ困難だろう。相当なプレッシャーがあるんだから漏らしながらプレーした方が楽だと思う。

　前半はスコアレスドロー。後半2分、先制点を挙げたのはブラジルだった。僕が生まれる前に起きた事だから観てはいないが会場はきっとサポーターの歓声に包まれていたよ。しかし後半21分、34分と立て続けにウルグアイがゴールをして終了の笛は吹かれた。皆さんここで想像出来ますよね？サポーターは学校の先生に怒鳴られたように静まり返ったそうだ。

　その後、会場で2人が自殺をし、2人がショック死、20人以上が失神したって記録には書かれていた。これを「マラカナンの悲劇」と呼ぶ。

　サッカー半端ないって。ワールドカップ半端ないって。だって丸いボールが生死を左右するんだよ？そんなん出来へんやん、普通。

　日本じゃまず起きないよ。しかし強豪国のサポーター達は違う。自分もピッチに立っているように応援するんだ。開幕は6月19日。あと1週間ちょっとでキックオフだ。その時に観客席を少しでも注目して観ると別の面白さが感じられると思う。特に南米とヨーロッパは鬼熱いですよ。(鬼とはヤバイを超えてしまうほどのレベルの事を指す)

　最後にどの国が優勝するか予想したいと思う。ここからは個人的な見解なんで気になる人は読んでみてね。サッカー詳しくない人が読んだら苦手なココナッツミルクを飲んでいるような感覚に陥ると思う。逆もまた然り飲める人が読んだらもっとサッカーを好きになるよきっと！

　チーム力、選手層の厚さ、女性サポーターの可愛さの3点を評価基準として分析した結果、ドイツですね。まず対戦相手によって戦術(勝つ為の手段)を上手く変えられる事。サッカー知らない人からしたらなんぞや？って感じだから人間関係で表すと、苦手な人が目の前に来ても上手く対応出来るんだ。内心「うわ！アイツがいるやん。しかも僕に近づいて来てる」って思っても表では「〇〇君おはよう！髪の毛切った？めちゃ良いね。」みたいな。

　戦術を理解して実行に移せるチーム力が他国よりも優れているんだ。

　またそれを実行に移せる選手の多さと個の能力(サッカーがどれだけ上手いか)の高さですね。ある選手がディズニーランドに遊びに行っても替えが効く程。しかも世界の強豪クラブチームで活躍している選手が代表に選ばれるわけだから普通に強いですよ。

　そして極め付けは女性サポーターがめちゃくちゃ可愛いんです。え？サッカーと関係ないじゃん。いやいや、選手からしたら可愛い女の子がスタンドで応援してたら燃えるでしょ！皆さんグーグル先生で調べてみて。度肝を抜かれる可愛さよ。

　僕はそんな女性を探し出すのもワールドカップの醍醐味だと思っている。