第40回 ちゅうえいの話/瀧上伸一郎(流れ星)連載

公開日:2018/6/15

先月はお休みしてすいませんでした!
別にネタが尽きたり、急病になったりした訳ではございません。
先月もちゃんとコラム書いたんですよ。

 

“芸人と付き合えるマニュアル”

 

という、お笑いファンがどうやったらお目当ての芸人に近づけるかを細かく書いたんです。
面白そうでしょ?
僕的にも自信のある仕上がりだったんですが、
掲載する直前で、
“内容が内容だけに炎上する可能性が高いんじゃね?”
という結論になり掲載を見送る事になりました。

 

“芸人と付き合えるマニュアル”はいずれトークライブ的な“証拠が残らない”場所で披露したいと思うのでお楽しみに!
という事で今回は炎上しなさそうなちゅうえいの話をしようと思います。笑

 

ちゅうえいとは高校の二年生の時に出会いました。
気づいたら20年以上。家族よりも一緒にいます。
気持ち悪いです。

 

高校生の頃からちゅうえいは気持ち悪い奴でした。
まず名前が気持ち悪いです。実は‘’ちゅうえい”って本名なんです。

 

“中島 仲英”

 

が本名です。名前に‘’ちゅ”が付く時点で気持ち悪いです。ちなみにちゅうえいのおじいさんは、

 

“ちゅうえもん”

 

と言うらしいです。漢字は知りません。平仮名で書くと“ドラえもん”みたいです。
チュウえもん。
前半を片仮名にしてよりドラえもんに寄せてみました。
祖父が“ちゅうえもん”孫が“ちゅうえい”そしてお父さんが、

 

“きねお”

 

いや、“ちゅ”付かねーのかよ! 代々“ちゅ”が受け継がれるとかじゃないのかよ!
そして“きねお”って何だよ! どういう漢字なんだよ!
気音男?
奇熱夫?
難しいわ!

 

よく分からない一族です。

 

そんなちゅうえいは下宿してたんですが、何回か下宿先の部屋に遊びに行った事があります。
あいつの部屋に入ると何故か本棚に、

 

プリングルスの空き缶を並べて飾ってありました。

 

多分、プリングルスが輸入品で全部英語で書いてあるのが格好いいと思ったんでしょう。 相当ダサいです。
ドン引きしている僕にちゅうえいは自慢気にこう言いました。

 

「あと紫色のプリングルスでコンプリートなんや!」

 

いやだから何なんだよ!!!
何プリングルス全種類飾ろうとしてんだよ!
さらにちゅうえいは、長渕剛に憧れて買ったハーモニカを見せびらかしてきました。
「ちょっと吹いてみようか?」
と世界中の誰も頼んで無いのにハーモニカを吹こうとして来ました。
「ちょっと準備するで待っとけよ!」
そういうと長渕剛がライブの時にギター引きながらでもハーモニカ吹けるようになる首にかけるホルダーを装着しはじめました。
そして、

 

両手を後ろに組んでハーモニカを手放しで吹き始めました。

 

いやギター持ってねーのかよ!!!
後ろで腕組んでるから捕虜がハーモニカで助けを呼んでるみたいになってるから!

 

……こうやって振り返ってみるとちゅうえい、高校生の頃の方が面白かったですね。

 

近いうちプリングルスの空き缶集めさせます。

 

 

あ!
そういえば僕のこのコラムが遂に、

 

本になります!!!

 

やったー!
生まれて初めて本出しますよ!
嬉しい!!!
何が嬉しいってさらば青春の光の森田君より先に本になる!笑

 

発売は8月!
コラムの常連さん達も加筆修正しまくってますから新鮮に読めますよ!笑
絶対買って下さい!

●編集部より
瀧上さんの初書籍『肘神様が生まれた街』は8月1日発売予定です。価格は1111円(税込1200円)。発売日に飛騨高山でおこなわれる肘神神社建立祭では、本人がサイン本を発売予定。サイン本をお求めの方はぜひ建立イベントへ!

 


そんなちゅうえいとお笑いを何十年もやる事になるとは。漫才やってる芸人の後ろ姿って死ぬほどカッコいいよね!