漱石の考える芸術と人生とは――夏目漱石『草枕』

文芸・カルチャー

2018/8/20

『草枕 (新潮文庫)』(夏目漱石/新潮社)  画家は山道を歩きながら、こう考えた。「智(ち)に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい」。  日露戦争の時代。30歳の洋画家は山に向かい、温泉宿に宿泊する。そこで那美という美しい女性と知り合う。元夫の勤め先が倒... 続きを読む