【第7回】ちゃんもも◎『刺激を求める脳』/幸正#3

文芸・カルチャー

2018/8/31

 稽古場を大学の構内に移した頃、僕は二つ歳を重ねていた。  何の地盤もなかったこの街にも後輩ができた。劇団も人数を少しだけ増やし、もうあの喫茶店に全員では入りきれなくなっていた。  ただの趣味ではもったいない。そろそろ、思い切って小さめの劇場でお客さんの前で芝居をしてみよう。ここまでは『何かのフリ』を集団で続けていた... 続きを読む