『週刊ツリメ』「スランプツリメ」/【第26回】

エンタメ

2018/8/24

 午後2時、ホコリが被さってるテレビの電源を久々に付けた。ボタンを押しても画面は真っ黒のまま。あれ?おっかしいなぁと思いつつ、別のボタンを押してみたら付いたんだ。電源ボタンが何処にあるのか忘れていたよ。

 指先を見てみると人差し指に汚れが沢山付いていた。普段なら洗面所まで行って水で綺麗に洗い落とすが、そこまで行く時間はない。僕は白いTシャツで汚れを拭き取って、テレビの前に座った。

 8月21日、第100回全国高校野球選手権記念大会の決勝戦が開始した。対戦は大阪桐蔭VS金足農だ。大阪桐蔭は甲子園史上初、2回目となる春夏連覇を目指してバットを振る。対して金足農は、東北勢初の甲子園優勝を目指してボールを投げる。どっちが多く三振取れるかも見所ですね。あとホームランも見たいよね。

 ここでツリメのカミングアウトをしようと思う。

 あのね、実は野球について全然詳しくないの。「打率4割ってやば」って声を聞くことがあるんだけど、凄さがイマイチ分からない。むしろたったの4割って低くね?って考えちゃう。このエッセイを読んでいる野球ファンの方が居たら謝ります。ごめんなさい。僕にデットボールを当ててください。

 じゃあ何で観たのかって言うと、決勝戦だから。世間では僕みたいな人をミーハーって呼ぶらしいが関係ない。何故か気になっちゃったんだもん。だがもう一度言うが、野球については全然詳しくない。しかし試合をずっと観戦していた自分がそこに居たんだ。

 あんなにユニフォームが泥まみれなのに綺麗に見える。僕の高校生時代の制服は綺麗だったが、あんなに輝いていなかった。多分、甲子園の決勝に出場している高校球児に比べて、熱中している物が無かったのかな。いや、あんなに真剣にやっている事が無かったのかも知れない。

 高校時代は至って平凡な生活だった。2年生まではサッカー部だったが、途中からバレー部に転部したんだ(笑)。大学進学する時だって指定校推薦だったから、大学受験の辛さなんて全然分からない。

 そして今、このエッセイを書くのに凄い時間が掛かっている。大きな門が建っていて、全然開こうとしない。スランプ状態だ。ここ3週間、一向に指が動かない。僕の場合、iPhoneでエッセイを書いているから、ペンじゃなくて親指なんだ(笑)。

 書き慣れた気はするんだ。連載当初に比べてスラスラ書けるようになったと自覚はしている。ところがその「慣れ」に気が付いた時に苦しくなったんだ。慣れがテンプレート化してしまったら、面白くなくなるんじゃないかとか、成長しないんじゃないかとか、色々考えてしまう。

 こんなに躓いた時はない。調子が良い日は、言葉の恵みが降って来るんだ。ところが最近の頭の中は砂漠地帯。カラッカラだ。たまあに水溜りを発見するが、綺麗ではないし量も少ない。昔からエジプトに行く夢を見ているんだが、砂漠で迷子になってる姿を想像出来る。

 もし僕が今、高校生だったらエッセイを辞めてブロガーに鞍替えしていたかも知れない(笑)。スフィンクスを生で見る夢を諦めてるだろう。しかし今のツリメは「週刊ツリメ」に真剣だ。ある目標に向かって冒険している最中だ。まぁドン底にいるのは変わりない。

 本当はこんなの書く予定では無かった。だがこの気持ちを整理する為には、この方法しかないと提出期限が過ぎてしまった今、思い立ったんだ。

 だから読者の皆さんに頼み事があります。

 こうした方が良いんじゃない?とかアドバイスをください。僕の頭に恵みの雨を降らせて。

◆執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
YouTuberプロダクション・UUUM(ウーム)株式会社所属。埼玉県出身の現役大学生でもあり、年齢は21歳。90万人のチャンネル登録者を抱える人気グループ「アバンティーズ」の一員として活躍しているが、じつはYouTuberを続けるか就職するかで悩んでいる(というかそもそも卒業できるのかアヤシイ)。絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。

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