第43回 芸能人の悪い噂の出所の正体って大体こんな感じ/瀧上伸一郎(流れ星)連載

公開日:2018/9/15

このあいだ沢山の可愛い女の子達が集まるイベントの司会をやらせてもらったんですが、その中の一人の女の子が、

 

「流れ星の大ファンなんです!」

 

と言ってきた割に僕の名前も知らないニワカである事が発覚し、全然ファンじゃねーじゃねーかよ!的な笑いが起こり、イベント的には盛り上がって僕的には盛り下がった事件がありました。
そうしたら、その流れ星ファンと名乗った女の子がイベント終わりに楽屋に来たんです。

 

「あの、さっきはすいませんでした! 流れ星ファンとか言って何か変な空気にさせちゃって!」

 

わざわざ謝りに来てくれたみたいです。
でも正直言うと、

 

流れ星好きなんです!

瀧上の名前知らない

知らねーのかよ!そんな好きじゃねーだろ!と突っ込む(会場笑い)

 

のパターンはイベントや営業ではあるあるなので怒るとか凹むとかでもなく、
「やっぱこのパターンはウケるなぁ」位にしか思っていませんでした。
悲しいかな年々“じゃない方”としてメンタル面が打たれ強くなっています。笑

 

だから僕的には全く気にしてなかったし、なんならもうすでに忘れかけてた位の事だったので、わざわざ楽屋まで謝りに来てくれた彼女に対して逆に申し訳ない気持ちになりました。
そしてわざわざ謝りに来るってなんて良い子だ!と思ってました。

 

途中までは!

 

僕が
「いやいや全然気にしないで! 盛り上がったから逆に良かったよ!」
と爽やかに言うと彼女はもじもじしながら、こう続けました。
「いや、あの、私本当は流れ星さんのファンじゃないんですよー」

 

「へ?」

 

「私本当わぁーコマンダンテのファンなんですよぉー!」

 

何故……何故君はわざわざ僕らの楽屋まで来てコマンダンテファンである事を伝えに来た!?
さらに、
「何で私あんな事(流れ星好きって)言っちゃたんだろー」
とかほざいてます。
いやいや今現在お前僕の目の前で何言っちゃってんの?
最後に彼女はこう言いました。

 

「あのー、一緒に写真撮ってもらえます?」
「なんでだよ!!!」

 

思わず漫才みたいな間で突っ込んでしまいました。
こんな自然に“なんでだよ!”と突っ込めたのは、嫁がモノマネタレントを急に辞めて養豚場で働き出した時以来です。

 

そこまで“ファンじゃないアピール”しといて何で写真撮りたいんでしょうか。
そんな写真撮りたいならコマンダンテと撮ってくれ!!!
流石に舐められ過ぎてると感じたので写真断ろうと思ったら、僕らのマネージャーが
「ごめん! 写真NGなんで!」
と言ってくれました。
いつもは“お客さんを大切にしろ”と口うるさく言うマネージャーから見ても目にあまる行為だったんだろうなと思いました。

 

その時です。
彼女はキョトンとした顔でこう言いました。

 

「え? 何でダメなんですかぁ?」

 

自分がどれだけ失礼な事を言っているか理解出来て無いんです。
これが一番たちが悪いし怖いんですよ。
これ絶対後から友達とかに

 

「流れ星に写真頼んだら断られたんですけどー!」
と、自分の失礼な行為は言わないで僕らの文句言われるパターンです。
何故なら自分が悪いなんて全く理解してないから。
それでそれを聞いた友達から、
「えー! 流れ星最低なんですけどー!」
て言われて“流れ星が写真撮影拒否した酷い奴”として世間に広がっていくパターンです。

 

もう解るんです。
大体ネットで僕の悪口書かれてるのはこのパターンだから!笑

 

SNSとかで
“瀧上の対応最低だったんですけどー!”
とか言ってる人見かけたら、ほぼ99%、その人が最初に僕に対して失礼な事してると思って下さい。
何故なら僕は皆さんが思ってる以上に良い男に思われたいので街中での対応は相当猫をかぶって生きてます。
ただ、残りの1%は僕が本当にイライラしてて対応が悪かったパターンです。笑
それは本当にすいません。
ただ皆さんだって365日の内、1日数分位はイライラしてどうしようもない時ありますよね?
僕も人間って事で許して下さい。

 

え?
ちゅうえいの街中での対応ですか?
あいつは人間ではなくマスコット的な生き物なので、思う存分

 

「コマンダンテファンです!」

 

と言って写真撮ってもらって下さい。

 


瀧上(たきうえ)なんで“タキガミ”とかよく間違えられるんですが今回なかなかレアな間違えられ方しましたわ。