ピカソはモナリザ窃盗容疑で逮捕されたことがある! 知らないほうがよかった、裏世界の雑学【連載】6

文芸・カルチャー

2018/11/30

『禁断の雑学 誰もが口を閉ざす衝撃の雑学250』(黒い雑学研究会:編/彩図社)

 あなたが普段見ないフリ、気づかないフリをしていても、世の中には表の世界と裏の世界がある。テレビやインターネットで見聞きしたあのニュースが、実は裏では別の何かとつながっていた…、ということもいくらでもあり得るのだ。

「知りたくなかった」「知ってしまって怖い」という250の恐ろしい雑学をぎゅっと集約した一冊が、『禁断の雑学 誰もが口を閉ざす衝撃の雑学250』(黒い雑学研究会:編/彩図社)だ。そこから、今晩眠る前にふさわしい「闇の知識」の一篇をご紹介しよう。

■ピカソは逮捕されたことがある。容疑は「モナリザ」窃盗(本書122頁)

 美術に興味がない人でも知っているレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」は、ルーブル美術館の至宝のなかでも特に人気が高い絵画だ。そんなモナリザが、1911年8月22日に美術館から盗まれるという事件が起きた。それだけでも驚きだが、犯人として逮捕されたのは、あの天才画家ピカソだった。

 事件発覚の翌朝、パリの各紙はこの世紀の盗難事件を大きく報じ、その後何週間にもわたって大きな関心事となった。警察は躍起になって犯人探しに奔走する。捜査線上に浮かび上がってきたのは、ドイツの地下組織か、モンマルトル付近に住むボヘミアン風の画家か詩人。この“ボヘミアン風の画家”に当てはまるのが、若き日のピカソだったというわけだ。

 もちろん、彼には身に覚えのない犯行だったため、必死に無実を訴えなんとか釈放された。モナリザが見つかったのは、事件から2年後。盗難品の販売を持ちかけられた画商が通報したことで本当の犯人が判明した。犯行は、モナリザの展示用ガラスを取り付けたガラス工によるものだったのだ。ピカソ当人には何の非もないこと、偉人にとっては消し去りたい黒歴史だろう。私も知りたくなかった…。

 本書は、このほかにも日常的な事柄から、歴史、科学、事件など幅広いジャンルに関する「闇の知識」を網羅する。裏の世界を覗くひとつの入り口として、本書のページを開いてみていただきたい。

文=田坂文