第1回 つぶやきシローの青空読書 『人間失格』

更新日:2013/12/20

つぶやきマーカー

「電気ブランって美味しいのかね?」

電気ブランって何?って。どんなお酒なんだろうね。きついのかな。読みながらお酒が飲みたくなったね。吉田類さんの酒場放浪記を思い出したね。ぼく、いつもあの番組を見ながら晩酌しているのよ。

「女の子って泣きながらでも食べるものは食べるんだね」

ぼくも昔、女の子が泣いているときに食べ物を渡したの。学校の近所の駄菓子屋さんで当時50円くらいのチョコバーみたなお菓子をね。そしたら、その女の子は泣きながらありがとうって言ってその場で食べ始めたのね。女の子って泣きながらでも食べ物を食べるんだってびっくりしたね。失恋すると食欲なくなるって言うけど、そのときそれは嘘だねって思ったよ。

「ただ、一さいは過ぎて行きます・・・か。」

この最後は悲しいね。「ただ、一さいは過ぎて行きます」ってね。切ない言葉だよね。この言葉で終わる小説って本当に悲しいね。

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「イカと醤油」

愛情表現が不器用な父と、父を誰よりも尊敬し貧しい生活をも明るく楽しく過ごす息子・健太の物語。不足した日常は彼らにとって不幸ではない。しかし、健太が小学校に入学する頃、突然二人の生活に終わりが訪れる。理想な親子とは?つぶやきシローがその問いを投げかける。

僕が思う理想の親子を書いてみました。
こういう父親、こういう息子が今の時代もいてもいいんじゃないかって思います。