おせち料理の伊達巻はなぜ縁起が良いか知ってる? 【知らないと恥ずかしい年末年始のしきたり】連載第3回

食・料理

2019/1/1

『日本人のしきたりいろは図鑑』(トキオ・ナレッジ/宝島社)

 日本には豊かな四季があります…といわれていても、毎日そのうつろいを意識するのは難しいもの。そんな現代人にとって、季節の変化やそれに伴う行事・しきたりをもっとも身近に感じるのが、年末年始シーズンではないでしょうか?

 大掃除や初詣、なんとなく決まりごとのように毎年やっているけれど、「これ、なんで?」と感じる素朴な疑問について、イラスト付きで分かりやすく説明してくれるのが『日本人のしきたりいろは図鑑』(トキオ・ナレッジ/宝島社)。知ると奥が深い一節一節をご紹介します。

■伊達巻が縁起が良いのは、形がアレに似ているから! (本書12ページ)

 おせち料理は漢字で書くと「御節」。桃の節句(ひな祭り)や端午の節句(こどもの日)のように季節の節目を祝い、次の季節が良いものになるよう縁起を担いだ料理が並びます。

『日本人のしきたりいろは図鑑』(宝島社)12ページ

『日本人のしきたりいろは図鑑』(宝島社)13ページ

 鮮やかな卵の黄色とくっきりした模様が重箱を開けたときに真っ先に目に入ってくるのが「伊達巻」。このロールケーキのような形が「書物の巻物」に似ているので、学業成就を願う縁起担ぎとしておせち料理の食材に加えられています。

 甘い卵焼きを巻いた伊達巻は、大人だけでなく子どもにもとても人気のあるメニュー。個人的には、自分の子どもの時分にこの意味をきちんと知り、学業成就を祈願しながら食べるべきでした…。

 本書では、この他にも食文化だけでなく冠婚葬祭や季節の行事など、知っていないとふとした折に恥ずかしい思いをしてしまいそうな、「日本のしきたり」がぎゅっと凝縮されています。「一富士・二鷹・三茄子が縁起が良い理由は?」などなど、ページをめくるだけで楽しく和のマナーを身につけられる1冊を手元に置いて、知的に充実した新しい1年を送ってみては?

文=田坂文