2011年下半期 人気レビューランキング <ホラー・怪談編> ベスト5

更新日:2013/8/14

advertisement

昨年下半期によく読まれた人気レビューランキング。
今回はコワ~いホラー・怪談小説、漫画を紹介するラコよ!
ぶっくらこは3位の『しりこだま』に登場する
河童の川太郎にシンパシーを感じちゃうラコ~。

 
2011年下半期 人気レビューランキング
<ホラー・怪談編> ベスト5


相当えぐい…! でも結末は哀切な、
鬼才の連作怪談集
 

 

1位 『怪奇無尽講』

飯野文彦/双葉社/630円 (レビュアー:朝宮運河)
えぐいんだろうなあ、飯野文彦さんだもんなあ、怖いんだろうなあ、と思って読んだら実際にえぐくて怖かった、という1冊。
貧しい農村の独身男のもとに嫁いできた女は、身長180センチ強、体重110キロを超える巨体の持ち主でした。顔は猿の尻のように赤黒く、どこに目鼻があるか解らないくらいにむくんでいます。そのあまりにも異様な風体に、村人たちは呆気に取られ…(続きを読む)

(=・오・=)<えぐいのは苦手ラコ…

  

「鳥葬」食べやすいように遺体を切り刻む男達…
圧倒的な筆致で描かれた短編集
 

 

2位 『鳥葬の山』

夢枕獏/文藝春秋/368円(レビュアー:中國卓郎)
本書「鳥葬の山」は八つの話からなる短編集です。非常にバラエティ豊かな構成になっており各話ごとにテイストがガラリと変わります。ハイこれぞ短編集の醍醐味ってヤツです! しかも本書はなかなかに自分好みな作品が揃っているアタリな短編集でした。全体をひっくるめて作品の雰囲気をお伝えしようとすると、スゲー大雑把になっちゃうのを承知した上であえて大胆に…(続きを読む)

(=・오・=)<いろんなテイストの話が楽しめるラコ

  

俺の子供を産んでくれ! 人間の嫁さんを探す
河童のちょっぴり怖くて不思議な物語
 

 

3位 『しりこだま』

柳田やなぎ/ぶんか社/630円 (レビュアー:彩原優実)
12匹の子供を産んでもらうため、人間の嫁さんを探している河童の川太郎の物語。「第1話 泉」、「第2話 ユキ」、「第3話 師匠とその弟子」、「第4話 亜美」、「第5話 加奈」、「第6話 宮代」、「第7話 神扇」、「おまけまんが 校長先生の畑」を収録。
なんとも不思議な魅力を持った作品です。人間の嫁さんをもらいたい河童の川太郎と、勝手に嫁さん候補にされて…(続きを読む)

(=・오・=)<しりこだま見てみたいラコ〜

  

怪談でなければ描けない世界。
和モノ幻想の絶品です!
 

 

4位 『百鬼夜行抄 1~20』

今市子/朝日新聞社/各420円 (レビュアー:朝宮運河)
『百鬼夜行抄』は連載開始以来、絶大な人気をほこっている今市子の代表作。そして、わが国の怪奇幻想マンガ史上に太字で特筆されるべき不朽の傑作です。この作品について語るとき、胸の高鳴らない怪奇幻想ファンはいないのではないでしょうか?
主人公の男子高校生・律には幽霊や妖怪など、この世ならぬ存在を感知する能力がそなわっていました。それは…(続きを読む)

(=・오・=)<怪奇マンガの金字塔ラコ!

  

恐怖と哀しみと切なさに、とにかく泣きたくなる。
ホラーマンガの大傑作
 

 

5位 『海の闇、月の影 1~18』

篠原千絵/小学館/各420円 (レビュアー:立花もも)
恐怖ってちょっとした麻薬だと思います。
『海の闇、月の影』は、最後の最後まで恐怖と哀しみで引っ張って行ったあげく、ハッピーエンドとはとても言えないのに、なぜかいやな気持にはさせられず、最後には涙しか残らなかったという衝撃的な作品。読んでいた時のあの感じはもはや中毒症状といえるでしょう。
簡単に言えば、同じ人を好きになってしまった…(続きを読む)

(=・오・=)<なんて悲しくて切ない話なんだラコ!