『この英語、どう違う?』「study」と「learn」/【連載第1回】

生活

2019/4/27

『この英語、どう違う?』(ルーク・タニクリフ/KADOKAWA)は、日本人が間違いやすい、似た意味を持つ2つの英単語の違いを分かりやすく解説した1冊です。どれも日本人になじみ深い単語なので、しばらく英語から離れていた人でも楽しく読めることうけあい。ここで、本書で紹介している英単語を10組ピックアップして紹介します。第1回は「study」と「learn」の違いです。

study vs. learn ――「学ぶ」を表すことば

I studied English for many years.

I learnt English for many years.

 この2つの文の違いは何でしょうか。

 studyもlearnも、「学ぶ」というニュアンスで使いますが、studyは読書や勉強などの「行為」を意味し、learnは「知識を得ること」を意味します。つまり、learnはstudyの結果になるのです。

If I study for five years, I think that I can learn English.
(5年間勉強したら、英語が身につくだろう)

 勉強の仕方次第では、何も身につかない場合もありますね。

I studied for five years, but I didn't learn anything.
(5年間勉強したのに、何も身につかなかった)

 では、以下の英文はなぜ不自然なのでしょうか。

× I learnt English, but I still can't understand what native speakers are saying.

 learnは何かが身につく、つまり「完全に習得した」という意味なので、ネイティブの英語がまだ理解できないならば、「身についた」とは言えないでしょう。

 次は以下の英文です。

× I learnt astronomy.

 天文学は扱う範囲がとても広い学問なので、すべてを身につけるのは難しいですね。この場合は、learn aboutを使うと自然になります。learnにaboutをつけると、話題にしている内容の「すべて」ではなく、「一部分」が身についた、という意味になります。I learnt about astronomy.なら、天文学という学問の中の一部(たとえば、星座の名前)が身についた、という意味になります。

まとめ

studyは勉強するという「行為」を表し、learnはstudyという行為によって、「ある知識を習得した」という意味になる。

第2回に続く

【著者プロフィール】
ルーク・タニクリフ(Luke Tunnicliffe)

1982年イギリス生まれ。イギリス人の父とアメリカ人の母を持つ。13歳までイギリスで暮らし、その後アメリカのノースカロライナ州の高校に転校、イギリス英語とアメリカ英語の違いを経験。Wesleyan Universityを卒業後、雑誌編集者/記者の仕事を経て、2005年、JETプログラムで来日。新潟の中学校で2年間英語教師をつとめ、その間に日本語を学ぶ。2008年に再来日。英会話講師とビジネス翻訳の仕事をしつつ、東京大学大学院にて翻訳論を学ぶ。
2010年に開設した自身のホームページ「英語 with Luke」は開設直後からコアな英語学習者の間で話題となる。「元気ですか?を意味する20のフレーズ」「ハーフは英語で何というか」「セミコロンの使い方」といった、初心者から上級者までレベルを問わず楽しめる記事でまたたく間に人気を博し、月間150万PVを記録する破格の人気サイトとなっている。
英語 with Luke:https://www.eigowithluke.com/
Twitter:@eigowithluke