『この英語、どう違う?』「look」と「see」と「watch」/【連載第3回】

生活

2019/4/29

『この英語、どう違う?』(ルーク・タニクリフ/KADOKAWA)は、日本人が間違いやすい、似た意味を持つ2つ以上の英単語の違いを分かりやすく解説した1冊です。どれも日本人になじみ深い単語なので、しばらく英語から離れていた人でも楽しく読めることうけあい。ここで、本書で紹介している英単語を10組ピックアップして紹介します。第3回は「look」と「see」と「watch」の違いです。

look vs. see vs. watch ――「見る」を表すことば

 視覚を表す主な単語は、look、see、watchの3つです。これらは、意識的か無意識的か、また、見ることに集中しているかどうかなどによって使い方が異なります。

 まずlookは、何かを意識的に見る際に使います。lookの後に対象となる語がある場合、対象語の前でatを使います。そして、lookを使う際には、「見る理由」があります。

I looked at her face because I thought she was crying.
(彼女が泣いていると思ったので、顔を見た)

 しかし、必ずしもその理由を言う必要はありません。

Jennifer likes to go to art galleries and look at paintings.
(ジェニファーは美術館で絵を見るのが好きだ)

 無意識に何かを見る際には、seeを使います。たとえば、車で職場まで行く途中、3匹のシカが視界に入ったら

Craig saw three deer while he was driving to work.
(クレイグは車で仕事に向かう途中、シカを3匹見た)

 と言います。

A: Look at that squirrel!
B: I'm looking but I only see trees.
(A:あのリス見て!)
(B:見てるけど、木しか見えないよ)

 seeはcanと一緒に使うと、意識的に見るときにも、無意識に見るときにも使えます。

A: Can you see that bird?
B: Yes I can see it.
(A:あの鳥見える?)
(B:うん、見えるよ)

 この場合のseeは、意識して見るというニュアンスになっていますね。

 watchという動詞は、テレビを観るときによく使います。また、歩道を歩く人をベランダから見ているときや、飛んでいる鳥を見ているときのように、何か動いている物を見る際にもよく使います。watchは「集中してじっと見る」というイメージです。

I watched a bird flying in the snow.
(雪の中で飛んでいる鳥を見た)

What did you watch on TV last night?
(昨夜何のテレビ観た?)

 最後に、see のもう1つの使い方を説明しましょう。スポーツの試合や映画などを観に行った場合にもseeを使うのですが、これは先ほど説明した「無意識的」というseeの使い方とは異なり、観たという「経験」を表します。

I saw a football match with my mate yesterday.
(昨日友だちと一緒にサッカーの試合を観に行った)

まとめ

 lookは「意識的に見る」とき、seeは「無意識に見る」とき、watchは「集中してじっと見る」ときに使う。

第4回に続く

【著者プロフィール】
ルーク・タニクリフ(Luke Tunnicliffe)

1982年イギリス生まれ。イギリス人の父とアメリカ人の母を持つ。13歳までイギリスで暮らし、その後アメリカのノースカロライナ州の高校に転校、イギリス英語とアメリカ英語の違いを経験。Wesleyan Universityを卒業後、雑誌編集者/記者の仕事を経て、2005年、JETプログラムで来日。新潟の中学校で2年間英語教師をつとめ、その間に日本語を学ぶ。2008年に再来日。英会話講師とビジネス翻訳の仕事をしつつ、東京大学大学院にて翻訳論を学ぶ。
2010年に開設した自身のホームページ「英語 with Luke」は開設直後からコアな英語学習者の間で話題となる。「元気ですか?を意味する20のフレーズ」「ハーフは英語で何というか」「セミコロンの使い方」といった、初心者から上級者までレベルを問わず楽しめる記事でまたたく間に人気を博し、月間150万PVを記録する破格の人気サイトとなっている。
英語 with Luke:https://www.eigowithluke.com/
Twitter:@eigowithluke