『この英語、どう違う?』「biscuit」と「cookies」/【連載第8回】

生活

2019/5/4

『この英語、どう違う?』(ルーク・タニクリフ/KADOKAWA)は、日本人が間違いやすい、似た意味を持つ2つの英単語の違いを分かりやすく解説した1冊です。どれも日本人になじみ深い単語なので、しばらく英語から離れていた人でも楽しく読めることうけあい。ここで、本書で紹介している英単語を10組ピックアップして紹介します。第8回は「biscuit」と「cookies」の違いです。

biscuit vs. cookies ――「クッキー」を表すことば

アメリカ人:I love cookies, but I don't really like biscuits.
イギリス人:What?? Aren't they the same thing?
(アメリカ人:私クッキーは大好きだけど、ビスケットはあんまり好きじゃないんだ)
(イギリス人:え?? それって同じものじゃないの?)

 アメリカ人とイギリス人がビスケットについて会話をしたら、上のように話がかみ合わなくなりそうです。

 みなさんは、ビスケットといったらどのような食べものを思い浮かべますか?

 クッキーのようなものを思い浮かべた方はイギリス脳で、「ケンタッキーフライドチキン」のメニューにあるスコーンのようなものを思い浮かべた方はアメリカ脳かもしれません。

 なぜかというと、イギリスでの biscuitは日本でいうクッキーだからです。しかし、日本のように、ビスケットとクッキーの区別はなく、そのような焼き菓子は biscuit と呼びます。cookieはアメリカ英語なので、イギリス人はほとんど使いません。

 一方、アメリカ人にとってのbiscuitは、朝食で食べるスコーンのようなものです。ケンタッキーのビスケットはドーナッツのように穴があいていますが、アメリカでの一般的なbiscuitに穴はありません。

I like to make biscuits with my kids.
(子どもたちと一緒にクッキーを作るのが好きです)
※イギリス英語
(子どもたちと一緒にスコーンを作るのが好きです)
※アメリカ英語

まとめ

「クッキー」と言うとき、イギリス人はbiscuitを使い、アメリカ人はcookieを使う。

第9回に続く

【著者プロフィール】
ルーク・タニクリフ(Luke Tunnicliffe)

1982年イギリス生まれ。イギリス人の父とアメリカ人の母を持つ。13歳までイギリスで暮らし、その後アメリカのノースカロライナ州の高校に転校、イギリス英語とアメリカ英語の違いを経験。Wesleyan Universityを卒業後、雑誌編集者/記者の仕事を経て、2005年、JETプログラムで来日。新潟の中学校で2年間英語教師をつとめ、その間に日本語を学ぶ。2008年に再来日。英会話講師とビジネス翻訳の仕事をしつつ、東京大学大学院にて翻訳論を学ぶ。
2010年に開設した自身のホームページ「英語 with Luke」は開設直後からコアな英語学習者の間で話題となる。「元気ですか?を意味する20のフレーズ」「ハーフは英語で何というか」「セミコロンの使い方」といった、初心者から上級者までレベルを問わず楽しめる記事でまたたく間に人気を博し、月間150万PVを記録する破格の人気サイトとなっている。
英語 with Luke:https://www.eigowithluke.com/
Twitter:@eigowithluke

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