安全ちゃん(3)問題解決がヒュンヒュン早くなる2つの考え方と2つの技術

安全ちゃん

2011/9/6

この企画は、清貧&妄想&アナーキーな安全ちゃんが書物の内容を実践し、時には大いに紆余曲折しながらリッパな人物へと成長していくさまを綴る、妄想と感動のドキュメンタリーである。
 

今回のもくひょう!

『問題解決プロフェッショナル 思考と技術』の内容を紹介する!
ゼロベース思考、仮説思考、MECE、ロジックツリーの使い方を学ぶ!

 
もはやロジカルシンキングに過大な期待を託さざるを得ない

前回、自己分析にトライしたことが原因で自我に破壊的ダメージを受け、極度のダウナー状態に陥ってしまった。この連載を通じて、夢に向かって邁進する前向きな態度を身につけ、最終的には瞳孔が常時完全開放のハイパーポジティブの境地に達したい! と思っていたのに、いまや覚醒剤以外にテンションを高める術が思いつかないDIE OR DIEな状況…。

途方に暮れつつ、前回読んだ本を読みなおしてみると、こんな言葉が目に入ってきた。

「できない理由ではなくて、できる理由を考える」
「失敗しても決して諦めず、別の方法を試す」

つまり「マリアナで負けても硫黄島があるし、硫黄島がなくても本土決戦すればいい、竹ヤリと風船爆弾で頑張ろう!」的発想が大切ということだろうか…? 自虐史観の持ち主としては、そういった考えには不穏なものを感じずにはいられないが、自己分析で往生際の悪さを発揮したところで、戦争と違って死ぬのは最悪自分だけ。このまま諦めたら連載が第2回にして早くも終了してしまうので、とにかく本に書いてあることを信じることにした。

 

 

人類を問題解決に導く、2つの考え方

 とはいえ、行きあたりばったりで失敗を繰り返すと、いつかストレスで本当に死んでしまいそう…。効率的に自己分析を進めるために、ロングセラー『問題解決プロフェッショナル 思考と技術』で問題解決理論を学ぶことに。

安全ちゃんが効率的な自己分析のために選んだ本

紙問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

齋藤 嘉則/ダイヤモンド社

「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE(ミッシー)」「ロジックツリー」など、2つの思考、2つの技術、1つのプロセスを通じて、ビジネスの現場で問題解決を実践する方法を体系化し、チャートを駆使してわかりやすく解説。

作品を読む

■ 問題解決のための考え方1 : 「ゼロベース思考」

いままでの自分の経験や習慣をもとに狭い範囲で物事を考えるのではなく、前提条件を取り払いあらゆる可能性を検討する考え方。一見、常識的に考えるとありえないような発想の中に、解決策が潜んでいるかもしれない。

図: 常識で考えて行き詰ったときは、狂気に身をゆだねよう!

これを読んで「よし! 私も常識にとらわれず異常な解決策をひねりだすぞ!」という気になったものの、よく考えると常識はiPhoneカバーではないのでワンタッチで着けたり外したりはできず、いきなり常識の枠を外せといわれてもむずかしい…。気分に応じて服を替えるように、アクセサリー感覚で常識を着脱できる境地に達するには、相当の訓練が求められそうだ。

■ 問題解決のための考え方2: 「仮説思考」

物事を考えるにあたって、やみくもに資料を調べるのではなく、

1: 情報がないなりに仮説を立てる
2: その仮説を検証するための資料を集める

というステップを踏むようにする。最初の仮説は的を外していても良いので、仮説を立て、検証するというプロセスを繰り返して完成度を上げていこう。

仮説なしで調べものを始めると、完璧主義に陥りいつまでも解決策を実行に移す段階に入れなくなったり、調べているうちに情報の洪水に飲み込まれて迷走しがち。目的意識を持ち情報収集することで、効率が良くなる。

図: やみくもな情報収集は問題解決に繋がらないどころか、 ネット中毒の引き金に!

 

確かに、軽い気持ちで調べ始めたら、更に調べたいことが増えてしまい、気が付くと夜ということがよくある。最近も「水着のビキニは、ビキニ岩礁原爆実験にちなみ、原爆みたいにショッキングな水着! という意味で名づけられた」という不謹慎エピソードについて、記憶が正しいか確認するだけのつもりが脱線し、気が付くと第五福竜丸被曝事故に関する米国の見解を調べあさっていた。仮説思考を知っていれば、こんなことにはならなかったのに…。

混乱から人類を救う、2つの問題解決技術

続いて、ものごとを整理して考えながら問題解決に向かっていくための2つの技術を学ぶ。がんばるぞ!

■ 問題解決のための技術1 : 「MECE(ミッシー)」

MECEとは、物事を分類する際「モレなくダブリなく」分けられている状態のことを指す。問題解決にあたって、複雑な物事をモレがあると重要な原因を見逃してしまうかもしれないし、ダブリがあるとツリーが混乱し、状況が整理されなくなってしまう。これを「MECE(ミッシー)な分類」と呼ぶ。

図: 友達が少ない真の要因は「何者かが嫌がらせで、私と友達の仲を引き裂く裏工作を行っている」ことなのに…。分類がMECEでないと、重大な要因を見過ごしかねない。

切り口次第でいろいろな分け方ができるので、しっくりくるまでいろいろな軸で分類してみよう!

■ 問題解決のための技術 2 : 「ロジックツリー」

ロジックツリーとは、次のような2つの特徴を持つ樹形図のこと。

1: ツリーの階層内は、それぞれMECEに分解されている
2: ツリーの下の階層と上の階層は論理関係でつながっている

問題の原因を掘り下げたり、解決策を具体化するのに役立つ。

●原因追求型のロジックツリー
「なぜ」を繰り返し、原因を深堀することで、直面している問題の根っこにある根本的な問題を探すためのロジックツリー。

図: 各階層がきちんとMECEになっているので、ツリーの中にしっかり「友情を妨害する勢力の存在」が現れている。

●解決策具体化型のロジックツリー
「どうやって」を繰り返し、解決策を煮詰めていくことで、問題の具体的な解決策を見つけるためのロジックツリー。

図: 本気であらゆる可能性を網羅し尽くそうとすると、ロジックツリーが手工芸的細かさになってしまうので、適当に間引かざるを得ない。

次回は、今回学んだテクニックを使って、実際の問題解決にチャレンジ! 「自己分析をすると心が傷つく」プロブレムは本当にこれで解決できるのか…!? わくわくしつつ、次回につづく!

 

安全ちゃん 今回の野望達成度!

論理的な思考と構成がマスターできる電子書籍

電子ロジカル・シンキング

照屋華子・岡田恵子/東洋経済新報社

話の重複や漏れ・ずれをなくす技術の「MECE(ミッシー)」と話の飛びをなくす技術の「So What?/Why So?」という2つのツールで考えやアイデアを論理的に整理・構成するスキルをマスターするためのトレーニングブック。

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【過去の記事】
(第1回)本当に夢に向かって歩き出すための、10の秘訣-あるいは無気力大陸からのエクソダス
(第2回)やりたいことを1000個書き出せ! 自分の軸の見つけかた・実践編