セックスの頻度と幸福度は週1回まで比例! 2回以上は…?『中高年のための性生活の知恵』②

恋愛・結婚

2019/7/6


「セックスを避けられるようになって…もう愛されていないのかもしれない」そうした寂しさをひっそりと抱えている中高年の男性や女性は多いようです。男性は、中高年期の女性の心と体の変化を知らない。女性は、中高年期の男性の心と体の変化を知らない。そのことが、寂しさの根っこに存在しています。気持ちのすれ違いは、お互いの心と体の変化を知ることで解決するはず。中高年期ならではの豊かで穏やかな性を楽しみ、愛で満たされた毎日となるように――。

中高年にセックスレスが急増する理由(荒木乳根子)

■男性の自信喪失がセックスレスに拍車をかける!?

 不景気をきっかけに男性が自信を喪失し、セックスレスに拍車をかけていることを裏付けているデータがあります。

 イギリスのコンドーム会社デュレックス社が行った、世界の国々の年間のセックス回数を調べた調査によると、ギリシャが世界で最も多く、2006年の調査では164回、週1回以上セックスする人の割合が87%を占めていました。ところが2009年にギリシャ危機と呼ばれる経済不況が訪れた2年後、2011年に同じ調査をしたところ、週1回以上の割合は80%に減少し、世界1位から11位に落ちたことが分かりました。

 ここから何がわかるかというと、男性は社会的ストレスに弱い一面を持っている、ということです。そのため、経済不況や職の不安定からくる不安により、精神を抑圧されることで自信をなくすと、性欲が減退してしまうのです。

 さらに、セックスレスの要因としてはもう一つ、夫婦間における性の位置付け、および性規範の変化も挙げられます。

 従来の性道徳では、性交は結婚という枠組みの中でのみ認められる営みでした。

 つまり、性生活は夫婦を結ぶ大切な絆と考えられていたのです。

 しかし、わたしたちが行った2000年の調査に比べると、2012年では夫婦間の性生活を重要と考えない人が増加していることが分かります。その回答と並行して、性規範も緩んできており、配偶者以外の異性との付き合いを容認する人が増えています。これらの変化は40~60代で顕著に見られ、戦後生まれである団塊の世代を境に、性に対する意識が変化したことが読み取れます。

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