芸人・絵本作家・オンラインサロンオーナーの3つを掛け合わせた効果とは? 西野亮廣『新・魔法のコンパス』⑦

ビジネス

2019/7/11


“現代の革命家”西野亮廣氏の10万部のベストセラー、『魔法のコンパス』から3年。時代に対応し、西野氏が「1時間前後で読める本にする」という意図で執筆した文庫本が『新・魔法のコンパス』(KADOKAWA)だ。めまぐるしくルールが変わる現在、そして未来の歩き方とは?

【第1章 お金】

自分の「信用面積」を拡げろ。

『A』に1万時間を投下し、『B』に1万時間を投下して、キミが「1万人に一人」の人材になったら、次は、まったく別の分野の『C』に乗り出して、今度は、そこに1万時間を投下してみよう。

『C』でも「100人に一人」の人材になるんだ。

 キングコング西野の場合だと『C』は「オンラインサロンオーナー」だね。

『A』と『B』と『C』の三つを押さえた人間は、「1/100×1/100×1/100」なので、「100万人に一人」となる。

『A』に3万時間を費やすのなら、『A』『B』『C』にそれぞれ1万時間ずつ費やしたほうが希少価値を上げやすい。

 信用の三角形を作れ

 さて。

『A』『B』『C』の三点を結ぶと、三角形ができるよね?

 さっきまでは『B』と『B』を結ぶ〝線上〟が「需要」だったけど、今度は『A』と『B』と『C』を結んだ三角形の〝面積〟がキミの「需要」になり、仕事の幅は一気に広がる。

 ちなみに。

 キングコング西野が、つい最近、TOYOTAさんから頂いたお仕事の依頼内容は、「『新型クラウン』のラッピングカーのデザインを、絵本作家でもある西野さんに、西野さんが運営する2万人を超えるオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーと共に作り上げて欲しい」といったもの。

 TOYOTAさんが純粋に「デザイン」だけを求めていれば、キングコング西野ではなくて、プロのデザイナーにオファーを出したはずだ。

 プロのデザイナーではなく、「2万人を超えるオンラインサロンを運営しているキングコング西野」にオファーを出した理由は「デザイン」ではなく、「デザイン+広告効果」に期待を持たれたからだろう。

 ボクが「芸人」一本で活動していたり、「絵本作家」一本で活動していたら、この仕事は舞い込んでこなかった。

 ボクは時々、テレビ東京の『ゴッドタン』という番組で、書籍やオンラインサロンのことを紹介されて、「先生扱い」された後に、私服を破られたり、髪を切られたり、陰毛を抜かれたり、肛門に指を突っ込まれたりしているんだけど(なんだ、この仕事!)、これも同じ理屈だね。

『A(芸人)』と『B(絵本作家)』と『C(オンラインサロンオーナー)』の三つの仕事を掛け合わせて、「面積」を作ったから舞い込んできたお仕事だ。

 この三角形の〝面積〟のことを「クレジット(信用)」と呼ぶんだけれど、当然、クレジットが大きければ大きいほど、その分、需要が増える。

 収入を増やすには、このクレジットを大きくすればいいわけだ。

 職業の掛け合わせで「クレジット」を大きくしたら、次は……

 でね。

 たとえば、キミが手に入れた『A』と『B』と『C』を結んだクレジットの大きさが「一年365日、毎日のように需要に応え続けたら、1000万円のお金がキミのもとに入ってくる」というサイズになったとするじゃない?

 その時、そこで、キミが更に収入を増やしたければ、そのクレジットをフルに使って1000万円のお金を生むのではなく、お金にするのは700万円程度に抑えておく。

 すると、「残りの300万円を生むハズだった時間」がキミに生まれるよね?

 その時間を使って、まったく違う分野の『D』に乗り出す。


 そして、『D』にも1万時間を投下する。

 クレジットは三角形から、四角形になり、クレジットのサイズは一気に大きくなる。

 キミは「1/100万×1/100」の人材となる。

 複数の職業を掛け持つ「複業家」になることで、お金を生む力がグンと膨れ上がるわけだ。

 もちろん、こんなに簡単には事は進まない。

 クレジットを拡大していく途中で躓くこともあると思う。

 ただ、この話から学べることは一つ。

 収入を増やすということは、クレジット……つまり『信用の面積』を大きくするということだ。

 実例を挙げるね。

 たとえば、ビートたけしサン。

 彼の活動を分解すると、『A=漫才師』『B=TVタレント』『C=映画監督』。

 たけしサンにも、その昔、「芸人のクセに映画監督をやりやがって!」と批判された時代があったんだけど、その瞬間、彼のクレジットが膨れ上がったんだよ。

■まとめ
3万時間を一つの職業に使うんじゃなくて、三つの職業に1万時間ずつ使うほうが希少価値を上げやすい。
収入を増やすということは、「信用の面積」を大きくすること。

<第8回に続く>

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