生きるモチベーション(メンタル管理と自殺予防)/『健康の結論』①

健康・美容

2019/7/19

「人生100年時代」といわれる今、「生き続けるためには“防げる死を防ぐ”ことが重要」と堀江貴文氏。堀江氏が専門医師たちに徹底取材してまとめた著書『健康の結論』の中から、もっとも防ぎたい死、「自殺」について解説した章を5回連載で紹介します。

『健康の結論』(著:堀江貴文、監修:予防医療普及協会/KADOKAWA)

追い込まれた末に「死」を選ぶことがある

 この章では、少し重いテーマを扱いたい。

 僕が予防医療の啓発活動をおこなう理由は、日本には「知っていれば、防げる死」があまりにも多いという問題意識からである。「自殺」もその一つだ。

 自殺予防の専門家である精神科医の松本俊彦先生によれば、自殺者の「死にたい」という気持ちは、裏を返せば「これほど辛くなければ生きていたい」という叫びだという。死ねば苦しみから逃れられる。だから死にたい。本当は「この辛さがなければ生きていたい」のに、仕方なく死を選んでしまったかもしれない人が、この国には年間2万数千人もいる。およそ5人に1人が、身近な人を自殺で失う経験をしているという調査もある(日本財団調べ)。

 僕も45年間生きてきた中で、自ら命を絶ってしまった知人が何人かいる。彼らがなぜ死ぬことになったのか、周囲の人間には測り知れない理由があったのだと思う。アルコールや薬物などが突発的に作用して一線を越えた可能性もあるかもしれない。成人の自殺は複雑な要因が絡み、後からでは本当の理由を知る術がない。

 しかし、必ずしもそうとは限らないが自殺を考えている人の多くは何かしらのサインを発しているという。またある調査では、自殺を試みた人の約90%が、自殺直前にうつ病などの精神疾患にかかっている状態にあるといわれている。

 自殺は、追い込まれた末の「死」で、健康な個人の自由な意志や選択の結果ではない。適切な時期に介入ができれば、防げる可能性がまだある死なのである。

<第2回に続く>

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