Mr.マリックがこっそり教える「買ってもらえる話し方」とは? /Mr.マリックの『超魔術の裏技術』③

ビジネス

2019/9/11

ハンドパワーの正体は「プレゼン力」だった!?
Mr.マリックが実演販売員時代から長年培ってきたコミュニケーションの裏技術をみっちり伝授。これを身につければ誰の心でも誘導できるようになる。
あなたの人間関係やビジネス、キャリアが激変すること間違いなし!

『超魔術の裏技術』(Mr.マリック/ワニブックス)

対話 告白 接客 に使える超魔術【1対1のコミュニケーション】

■欠点をみせてからフォローしていく

 あなたの周囲に“調子が良すぎる人”はいませんか? 前向きな人とか、ポジティブな発言をする人、という意味ではありません。いいことしか言わない人、という意味です。

 この人、いいことばっかり言ってるけど本当かな? そんな風に疑いたくなりますよね。そんな虫のいい話はない、何か落とし穴や欠点があるはずだ、と。世の中に完璧なものはひとつもありません。どんなに優れた人でも物でも事柄でも、絶対に弱点や欠点はあります。それをひた隠しにする人は信用できませんよね。

 逆もありませんか? あなたは他人に対して、調子のいいことばかりを言っていませんか? もしも思い当たる節があったら気を付けましょう。疑いの目を放置したまま、あるいは気づかないふりをして、アピールを続けていると、最終的には全く信用されなくなります。拒絶すらされます。

 私は実演販売がうまくいかなかった頃、お客様とこんな会話をしていました。

客「これ、面白いけど、結構練習しないとできないでしょ?」
私「いえ、簡単ですよ。すぐにできるようになりますよ」

 嘘です。結構練習しないといけないグッズなのです。にもかかわらず私は売りたいがために、調子のいいことばかりを並べていたのです。しかし、お客様は見抜きます。だから売れなかったのです。

 そこで私は欠点を見せたうえでフォローする、ということを心がけるようになりました。

客「これ、面白いけど、結構練習しないとできないでしょ?」
私「そうですね。練習は必要ですね。でもできるようになったら、絶対にウケますよ」

 いかがでしょう。同じ内容の会話ですが、後者のほうがいいでしょう。

■自信、情熱、信念は必ず伝わる

「で、いくらなの?」

 お客様が値段を尋ねてくるのは最終段階であると同時に最大のチャンスです。欲しいと思うから尋ねてくるのです。ここでミスをしたら売れません。

「……えーっと、えっとですね。1万円です」

 こんな風に間を置いたらダメです。売れません。1万円は正直高いよな……という売る側の自信のなさを見抜かれます。即座に答えなくてはいけません。この時、値が張る商品の場合は、小さい声で言ったほうがいい。そして、すぐに次の言葉につなげるのです。

「で、いくらなの?」
「1万円ですけども、出たばかりの新商品なんですよ。まだ出回っていません」

 値は張るが、値段以上の価値がある。売る側がそう信じ込んでいなければいけません。この商品は1万円を出す価値が充分にある! その信念と自信を持つことです。

 自分が客の立場になれば、わかることですよね。商品知識がない店員や自信がなさそうな店員から買いたいとは思いません。商品のことを熟知していて、自信を持ってすすめてくる店員だったら、迷っていても買いたくなります。自信、情熱、信念は相手に必ず伝わります。

 昔、こんなことがありました。とある大型イベントの目玉としてマジシャンによるショーが企画されました。主催者は何人かのマジシャンに声を掛け、ショーの見積もりを出すように言ったのです。

 各マジシャンたちが500万円、1000万円といった額の見積もりを出す中、とある大物マジシャンが5000万円を提示したのです。結果、その大物マジシャンが競合を勝ち抜きました。

 安ければいい、とは一概に言えないのです。価格は説得力になることもあるのです。一流ブランドは、それこそが生命線です。

 商売でもビジネスでも恋愛でも、すべてのコミュニケーションにおいて不可欠なのは、自信を持って情熱と信念を伝えることです。押しつけがましくならないように、かといって謙遜しすぎず、静かに伝えましょう。


【次回に続く!】