婚約者の身体の下で、今日もわたしは演技をする。別の男のことを考えながら…/ 大石圭『溺れる女』⑤

文芸・カルチャー

2019/9/11

――彼と出逢ってしまったのが、 悲劇のはじまり。 『アンダー・ユア・ベッド』『呪怨』『甘い鞭』の大石圭、最新作。 著者渾身の「イヤミス」ならぬ「イヤラブ」小説。 『溺れる女』(大石圭/KADOKAWA) 5  飯島一博とわたしがフランス料理店を出たのは、間もなく午後九時になろうとしている頃だった。  店を出たわたした... 続きを読む