『週刊ツリメ』「富士山、千葉の災害」

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公開日:2019/9/20

 自然には勝てないなぁとひしひしと感じた登山。ある企画でダイエットに失敗し、その罰ゲームで9月9日に富士山を登ったのだ。1泊2日で山頂を目指す勇敢なツリメの姿は下記の動画で観ることができる。

 大方は5合目から登るのが普通らしいが、僕は1合目からスタートしたのだ。樹海も通ったし、鹿とご対面したし、膝に激痛走るし、酸素薄いし、昼と夜で気温差激しいし、頂上の景色が絶景過ぎるしで二日間濃すぎる内容だった。喜びと苦痛が交互に往き来している状態。大きな事故や怪我もなく初めてにしては上出来と言える登山じゃなかっただろうか。それもすべてガイドさんのお陰だ。彼が居なかったら生死に関わる惨事が起きていたに違いない。そう断言できてしまうくらい体調面のサポートをしてくれた。

 落石の危険性も十分あった。それはガイドがいても防げない事故だ。僕が登山する約三週間前に落石事故が起きたのだ。この事件のことがあって「富士山を登らないでください」と多くのファンからメッセージが届いたのも事実だ。

 山頂付近にて20代女性の頭に落石が直撃し亡くなったのだ。実際に頂上付近を歩いたので、危険性は身に染みている。斜面の角度が高いのが特徴的で、道までもが岩で埋めつくされている。いつ落下してきても不思議ではないくらいだ。しかも頂上付近は風が強い。風圧で岩が少しでも動いたら崩れ落ちるだろう。

 足元にも岩が多いため、間違えて岩を蹴ってそれが崖から落ちたら大参事になりうる。ガイドさん曰く、立ち入り禁止の場所で撮影する人達も多いらしい。数年前に世界遺産となり、いつの間にか観光地となった富士山。皆んな忘れているかもしれないが、日本で1番高い山だからね。自然の恐ろしさを雲が隠しているのだ。登ってその雲を抜けてみ? 辺りは岩石だらけのロードで、危険度9割の環境下で1割の絶景を求めるような場所だって気付かされる筈さ。僕もそうだった。登山前のピクニックの感覚でいた自分をビンタしたい。

 さらに自然には逆らえないなと、通告する出来事が最近起きた。台風15号による千葉県の大規模停電だ。自分のSNSにも、被災された方から多くのメッセージが届いた。「私の住んでいる場所が大変です。この現状を拡散してください」と。それを受けて一回だけ拡散をした。本当は現場に行って何かしてあげられるのが1番なのだがそんな行動力もなく、勝手に責任を感じてしまい逆に拡散だけするのが怖くなってしまった。

 ただ自分自身がもっと大きくなって、そういった災害があった際に役に立てる効果的な支援が出来たら良いなと思っている。

 被災地の復興を心よりお祈り申し上げます。

執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
埼玉県出身、年齢は23歳。チャンネル登録者数160万人超の人気グループ「アバンティーズ」のメンバー。
絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。
ツイッター:@turime1996
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