「伸びる新人は、業界全体が伸びていなくても言い訳しない」『伸びる新人は「これ」をやらない!』⑨

ビジネス

更新日:2019/9/30

 近年のマネジメント論の主流を、真っ向否定するスーパードライなマネジメント手法「識学」に則った新入社員のための仕事術本です。

『伸びる新人は「これ」をやらない!』(冨樫篤史:著、安藤広大:監修/すばる舎)

\よくある誤解/
「市場規模が縮小しているのに、業績は伸ばせって、ないものねだりだよ。ボクの目標も高すぎて、とてもムリですよ」
「業界のトップ企業に昔は憧れたけど、いまじゃウチも斜陽産業だしな。トップだと威張っていたことが笑えるよ。この環境下で新規事業なんて、難易度が高すぎるよな」

■「斜陽産業だから」は免責思考の現れだ

 そもそも新人の皆さんには、会社全体の業績を伸ばすことは求められていません。あくまでも、会社の業績を細かく分解した一つの業務について、成果を求められているだけです。そして、新人の皆さんが求められている一つの業務が「できるか・できないか」には、「斜陽産業であるかどうか」はまったく関係がありません。

 社長や役員であればともかく、皆さんの会社が属する業界が伸びていないことを理由に、新人が「何をやっても無駄だ」と言い訳をするのは不遜といわざるを得ず、免責思考の現れとさえいえます。

 繰り返しますが、与えられた眼の前の目標について、同期で一番になるとか評価を獲得したりすることに関して、業界全体が伸びていない状況はまったく関係がありません。

■新人や若手の業務の難易度は、常に調整される

 たとえば、斜陽産業の会社に営業マンとして勤めていて、10年前は月20件の受注があたり前だったので、月の実績が20件を基準に評価されていたとします。

 そのときには、その20件を基準として、Aさんはプラス5件で最優秀、Bさんはプラスマイナスゼロで普通、Cさんはマイナス2件でいま一つ、といった評価がなされていたはずです。

 ところが、10年の間にその業界の斜陽化が進んできたとします。その会社の目標も、おそらく月5件や10件の受注が現実的になってきているでしょう。

 すると毎月の基準も修正されて、その5件や10件を基準として、同期の間で一番になれるかどうかという競争になります。やはりAさんはプラス5件で最優秀、Bさんはプラスマイナスゼロで普通、Cさんはマイナス2件でいま一つ、といった評価がなされるのです。

 業界が斜陽産業であるかどうかと、個々の社員の評価にはいっさい関係がないことがわかると思います。

 特に新人や若手にとって、業務の難易度は常に調整されています。ですから、調整された基準に対する「できるか、できないか」には業界全体の浮き沈みは影響しません。

 ちなみに、これは業界全体のパイが大きく成長している場合にも同じことがいえます。業界全体のパイが大きくなっているときには、それに応じて業務の難易度も調整されているのです。

■アドバイスが間違っていたら大問題に

この対応が正しい
 業界の浮き沈みを、自分自身のパフォーマンスがぶれる理由にしがちでした。しかし、基準や難易度というものは上司によって調整されていて、業界の浮き沈みは「自分自身ができるか、できないか」には影響しないことを考えると、そうした態度は私の甘えでした。今後はひたすら、眼の前の仕事に邁進します!

<つづきは書籍でお楽しみください>