ウチの子ったら問題集もドリルもやる気がない…ママ・パパは何をすべき?/18歳までに親がやるべきこと⑤

出産・子育て

公開日:2019/9/28

「子どもが勉強に乗り気じゃない時は?」
「小学校入学までの英語学習は必要?」
子育てにはいつも悩みが付きもの。育児、受験、勉強法などの悩みに、佐藤ママが心強いアドバイス!
3男1女を東大理Ⅲに合格させた秘訣を、『教えて! 佐藤ママ 18歳までに親がやるべきこと』から紹介!

『3男1女東大理Ⅲ合格! 教えて! 佐藤ママ 18歳までに親がやるべきこと』(佐藤亮子/祥伝社)

[勉強の悩み編]

【Q】
漢字ドリルや問題集をやりたがりません。

【A】
教材に振り回されず、子どもができる量をお母さんが調整する。

【Q】
 小学校2年生の男の子がいます。公文の宿題は期限があるのでなんとかやりますが、学校の復習のために、漢字ドリルや市販の問題集をやろうと話しても嫌がって、「あとでやる」「夕食後にやる」などと言ってなかなか進みません。夏休みで時間もありますし、午前中はここまでやろうとスケジュールを立てても、休憩したいだの、先にパン作りをやりたいだのと言って進みません。佐藤さんのお子さんは「やりたくない」と言うことはありませんでしたか? 進学塾の浜学園は宿題がたくさんあるみたいですが、どうでしたか?(愛知県・40代)

【A】
 小学2年で、公文、漢字ドリル、市販の問題集というのは、少し量が多すぎるのではないでしょうか。小2だったら、まず学校の宿題を優先し、時間がありそうだなと思ったら、公文のプリントを1枚だけ挟むとか、それぐらいで十分だと思います。

 公文の先生は期限を守るように言いますが、毎日決まった枚数をきっちりやることは大変です。期限も厳格に守らなくてもいいと私は思いますよ。大切なのはお母さんが教材に振り回されないようにすること。最初は1枚しかできないけど、夏休みにたくさんしたらいいやというように、子どものペースに合わせて無理のないように教材を使いこなしていけばいいと思います。

「あとでやる、夕食後にやる、休憩したい、パン作りを」といろいろ言い逃れをするのは、公文の宿題で疲れ切っているからではないでしょうか。少し、枚数が多いのかも。やる枚数を半分以下に減らしてみてはいかがですか?

 私の場合は、「やりたくない」と言いそうな枚数の8割くらいをさせることにしていました。毎日毎日目一杯頑張らせると続かないのです。〈ほそーく、ながーく〉続けることが学力をつけるコツなのです。

 例えば、10枚できそうなときも8枚に抑えていました。余力を残しておけば、子どもも「明日またやろうかな」と思えるからです。逆に10枚できそうなときに欲張って11枚とか12枚出すと、「もう明日は見たくない」となってしまう。子どもの気持ちを大事にして、無理のないよう調整してあげてほしいと思います。

 小学2年の夏休みは、我が家も2時間くらいしか勉強せず、あとは全部遊ばせていました。お子さんがパン作りをしたいと言ったら、作ったらいいと思います。例えば、パンのレシピ本を買って、1ページ目から全部作っていったらいろいろなパンができて、子どももすごく満足します。中高生になるともっと忙しくなりますから、小学3年生くらいまでは、パン作りなどを積極的に楽しくさせたらいいと思いますよ。

 浜学園の宿題は本当にたくさんあり、1日で全部させようと思ったらもうヘトヘトになるので、宿題は3分割にして、今日は算数を3分の1と理科を3分の1、明日は算数3分の1と国語3分の1というようにやらせていました。

 その日やることが量で見えると子どももやる気が出るのですよね。塾に楽しく行くためには、宿題をすべてすませることが、不可欠なのです。


【次回に続く】