損しない人は知っている?「まず1冊読む」ことが大切な理由 /『インプット大全』①

ビジネス

2019/10/7

『学び効率が最大化する インプット大全』(樺沢紫苑/サンクチュアリ出版)

「せっかく読んだ本の内容が思い出せない…」そう悩む方々へ、限られた時間の読書を最大に活かすための具体的なノウハウを『学び効率が最大化する インプット大全』(樺沢紫苑/サンクチュアリ出版)から紹介!
忙しい人や読書は苦手という人にもオススメの方法とは――?

01 本を読む

読書は学びの最初のステップ

 これは、実際にあったやりとりです。

A さん「20 万円、3 カ月の心理学講座を受講したいのですが、どう思いますか?」
樺沢「今まで、どんな心理学の本を読みましたか?」
A さん「心理学の本は1 冊も読んだことはありませんが、昔から心理学を本格的に勉強したいと思っていたのです」
樺沢「ではまず、心理学の本を1 冊、読んでみてはどうですか?」

 心理学の本を1 冊も読んでない人が、いきなり高額な心理学講座を受講すると、だいたい「自分が学びたかった心理学とは違う」とか「難し過ぎてついていけない」、場合によっては「だまされた!」といい出します。20 万円は丸損で、時間もお金も失います。

 まず、本を何冊か読んで心理学の基本を学び、その中で「特にアドラー心理学について深く学びたい」といった方向性が見えてきたならば、講座やセミナーで高いお金を出してさらに深く学ぶのはありだと思います。

 学びには、ステップがあります。このステップを順番に上っていくとインプットの効率はよく、いきなり高度な学びをしようとするとインプット効率は悪くなります。それどころか、何も身につかずにお金と時間を失ってしまいます。

 たとえば、英会話を勉強する場合。英会話の本を何冊か読んでみる。次に、スマホの英会話の音声アプリやYouTube の英会話チャンネルで勉強してみる。さらに、英会話学校のグループレッスンを受ける。片言で話せるようになったら、英会話のマンツーマンのレッスンを受ける、といった具合にステップアップしていくといいのです。

 仮に「apple りんご」の意味を知らない人が、60 分1 万円の個人レッスンを受けたとしても、実践的な英会話以前のことを習うだけで時間が過ぎてしまい、もったいないのです。

 段階的に学ばない人は、お金と時間を失うだけで、まったく成長がついていかない。非常に遠回りで無駄が多い。「学びのステップ」を把握して、段階的に学ぶことで、最短、最速でコスパよく自己成長することができます。

 ということで、「本を読む」ことは学びの最初のステップになりますので、本章ではまず「読む」に関するインプット技術をお伝えします。