世界一美しい本、世界に1冊しかない未解読の怪書…「4つの貴重図書所蔵図書館」『死ぬまでに行きたい世界の図書館』④ 

文芸・カルチャー

2019/10/29

 はるか昔の出来事から未来まで、文化や歴史、技術など人類の叡智がぎっしりと詰まっている図書館。ありとあらゆる地域に点在する図書館はそれぞれの地域の文化の影響を色濃く受け、重厚な雰囲気、幻想的で煌びやかな空間、モダンなもの、アジアンテイストなものなど私たちの美意識を刺激してくれます。この本を見るだけで素敵な図書館をめぐる旅へと出ることができます。知識の宝庫、感動と空想に出会えるステキな空間へいざ。

『死ぬまでに行きたい世界の図書館』(笠倉出版社)

COLUMN ②
貴重図書所蔵図書館

有名作家や作曲家たちの貴重図書を所蔵している外観から内装まで煌びやかな図書館をご紹介。

大英図書館[イギリス]
世界の作家音楽家の貴重図書

 

イギリスで最も重要な図書館である大英図書館には、現英国憲法の根幹にもなっている憲章『マグナ・カルタ』が保管されています。これに加え、英文学最古の伝承の一つで英雄ベオウルフの冒険を語る叙事詩や、探検家であるオーレル・スタインのコレクションなど、重要な意味を持つ資料も多数収蔵されています。(→P66)

ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館[アイルランド]
実際に見学できる“世界一美しい本”

 

『ダロウの書』と『リンディスファーンの福音書』とともに、三大ケルト装飾写本のひとつとされる『ケルズの書』が所蔵されています。同書は8世紀にスコットランドのアイオナ修道院で制作が開始されましたが、ヴァイキングの襲撃を避け、ケルズ修道院に避難。そこで完成を迎えました。図書館では厳重な防護ケースの中で展示されています。(→P56)

デンマーク王立図書館[デンマーク]
世紀の童話作家アンデルセンの手稿

 

『マッチ売りの少女』や『みにくいアヒルの子』、『人魚姫』など数々の童話を世に送り出した作家ハリス・クリスチャン・アンデルセン。母国デンマークの王立図書館には、そんな彼が残した直筆の原稿や書簡が多数収蔵されています。これらは、貴重な歴史的記録物を認定するユネスコ記憶遺産にも登録されています。(→P41)

イェール大学バイネッケ・レア・ブック・アンド・マヌスクリプト図書館[アメリカ]
世界に1冊しかない未解読の怪書

 

グーテンベルク聖書をはじめ、歴史的資料が多数収められていますが、貴重という意味では『ヴィイニッチ手稿』の存在が知られています。1912年にイタリアで発見された同書は、謎の文字と奇妙な絵で埋め尽くされており未だに解読されていません。そのため“誰も読むことができない古文書”ともいわれています。(→P112)

<第5回に続く>