宮沢賢治がいかがわしい本を見つけられた時の言い訳/『文豪どうかしてる逸話集』②

文芸・カルチャー

2019/11/10

誰もが知っているあの文豪に、こんな意外な一面があった!? 太宰治、芥川龍之介、夏目漱石、川端康成など、名作の生みの親の「どうかしてる」逸話を一挙紹介!

『文豪どうかしてる逸話集』(進士素丸/KADOKAWA)

【宮沢賢治】(1896~1933)

生前は評価されなかった、天才童話作家

 1896年、岩手県で質屋を営む裕福な家に生まれる。

 小学校の頃から多くの童話や民話に触れ、中学生の頃からは石川啄木の影響を受けて詩を作るようになる。

 18歳の時に猛勉強して盛岡高等農林学校に首席で入学。

 この頃から、文学への関心がより高まり、同人誌で詩や小説を発表していく。

 卒業後は、教師として働きながら詩や童話を書き続けた。

 有名な「雨ニモマケズ」は、賢治が亡くなる2年前の病床にて、手帳にメモ書きされたものである。

代表作

『春と修羅』(1924)

唯一、賢治が生前に自費出版した詩集で、当時の人々の目にほとんどとまることはなく、実際に売れたのは100部ほどだった。詩人・草野心平に、「日本詩壇の天才」と言わしめた詩集。

『銀河鉄道の夜』(1934)

孤独な少年が友人と銀河鉄道に乗り、旅をする物語で、賢治の宗教観や人間を取り巻くすべてが壮大なスケールで描かれる。
1924年頃から執筆され、晩年の1931年頃まで何度も推敲されて、1933年の賢治の死後、草稿の形で遺された。